「リカバリー全国フォーラム2024」のプログラムと参加者の声


前回(2025年)オンラインで開催した「リカバリー全国フォーラム2024」の各プログラムの様子と参加者のアンケートの一部をご紹介します。

2026年3月20日からの「リカバリー全国フォーラム2025」の申込み時に、「オンラインでの開催はどんな感じなのだろう?」「フォーラム自体初めてでよくわからない」という方々の参考にしていただければ幸いです。

前回の「リカバリー全国フォーラム2024のプログラム目次
わからない言葉があったら→コチラ
目次〕
基調講演
トークライブ
シンポジウム
分科会1:ピアスタッフの大切にしたいこととリアルな現場から
分科会3:権利に関する仕組み
分科会4:ダイバーシティ・スモールステップ
分科会5:いろんな立場で医療の場を語ろう!
分科会6:性をタブーにするのやめませんか
分科会7:自助グループの多様化と未来
分科会8:トラウマインフォームドアプローチと多様性
分科会9:ベルギー精神科医療保健システム改革視察
分科会10:IMR(疾病管理とリカバリー)
分科会11:上手にかわすこころのピンチ
分科会12:多様な就労の実現に向けて
分科会13:きょうだいケアラーの気持ち
分科会14:情報発信の多様化
分科会15:「ひきこもる」ということ


基調講演 ・2025年3月22日10時10分~

いまなぜ多様性なのか」をテーマに、前半は
糸川昌成(いとかわまさなり)さん(東京都医学総合研究所)に、
①自然科学的多様性
②社会科学的多様性
③神経多様性
④恒常性と多様性
④私の多様性
について講演していただきました。

後半はQA方式で参加者からの質問に答えていただきました。


左:(座長)伊藤順一郎、右:(講演)糸川昌成 〔敬称略〕

開催後アンケート(一部抜粋)
開催後に参加者からいただいたアンケートをいくつかご紹介します。

糸川さんの率直な語りがとても胸に響きました。
多様な人と出会う中で、自分と似たような立場の人に出会える確率が増えるというのは、本当にそうだと思えました。
それらの出会いの中で自らのスティグマ(偏見)から解き放たれ、その先でまた仲間に出会う…という伝播する力にリカバリーの種があるのだと改めて感じました。
なお今年で定年をお迎えになるとのことも今日知り驚いていますが、これまでコンボさんの本講演等を通じて糸川さんに出会ってきた者として、とても感謝しています。素晴らしいご講演ありがとうございました。(匿名)

今まで多様性について考えるとき、どんどんと混沌としたところに気持ちがたどりついてしまっていたのですが、「ひとりひとりが尊重され大切にされる」ことと地続きであるという表現に、救われた思いです。
脆弱性を持つ自分のことを、もうしわけなさもあり、ほかのかたと横並びに置けないようなところがあったのですが、そうではなくて、自他尊重の世界でわたしもそれぞれの人を尊重していく主体なのだと感じることができました。

糸川先生ご自身の大切なお話を、伺えたことに感謝します。
ありがとうございました。(はしづめまいさん)

多様性を尊重した社会が、マイノリティーの方々の出会いの機会を増やす、という視点が新鮮でした。
社会の中でマイノリティーを排除しようとする動きはまだまだ身近なところにもあると感じるので、違いを認める寛容な社会の構築のために自分ができる小さなアクションを行っていきたい、と感じました。(なっちゃん)

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トークライブ ・2025年3月22日13時~

毎回人気の「トークライブ」は出演者を募集し、8人の当事者の方々がオンラインで出演。
リカバリーストーリーを話していただきました。


左:(司会)丹羽大輔(元気+編集長)、右:(司会)佐々木理恵 〔敬称略〕

 

開催後アンケート(一部抜粋)
開催後に参加者からいただいたアンケートをいくつかご紹介します。

2023年に池袋で初めてトークライブ聞かせていただいて、すごく泣けたのです。
都会には、こんなに感動できる場所があるとカルチャーショックでした。
あまり期待していなかったトークライブです。
というのも、
地元(新潟 佐渡)でも当事者の方のトークライブは、あるのですが支援者の方が、後ろで糸を引いてるような原稿を読む感じで感動しないのです。が、今回オンラインでもきちんとご自分の言葉で、ご自分の気持ちを話されていて大変感動しました。(ばたぼりあんさん)

3分ずつがちょうどよかったです。
ちょっとずつ色々な方のお話が聞けて、色々なリカバリーを垣間見れて、限られた時間でいいとこどりができた気分です。(mさん)

本当に毎年思うのですが、同じ当事者仲間の言葉は何より心に響きます。
「そうだよねぇ」と心から素直に思って「自分一人ではない」と思えることが生きる力になります。(匿名)

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シンポジウム ・2025年3月22日14時20分~

注:「リカバリー全国フォーラム2025」ではシンポジウムではなく[スペシャルプログラム]となります。

初めは映画『どうすればよかったか?』の藤野知明監督に、両親が娘の病を認めなかったことや弟の立場でのご経験についてお話しいただきました(ビデオ出演)。

次に矢部滋也さん(2025年5月号特集10)から多様性とリカバリーの親和性

そして井筒節さん(東京大学大学院農学生命科学研究科)からは多様性の前提としての「違い」を活かすことに着目し、エンパワーマークなどについて話していただきました。

後半では後藤雅博さん(こころのクリニック ウィズ)にそれぞれのシンポジストに対してコメントをしていただきました。

 


上左:矢部滋也、上右:(司会)相川章子
下左:井筒節、下右:(指定発言)後藤雅博 〔敬称略〕

 

開催後アンケート(一部抜粋)
開催後に参加者からいただいたアンケートをいくつかご紹介します。

毎日の生活の中でも多様性について考えさせられることが多くあります(職場に色々な人がいる)。
上手くいかない時もありますが、これからは視点を大きく捉えて生きていきたいです。(コウさん)


皆さんのお話、簡単に語れないほど大切な事がたくさん聞け、よかったです。

藤野監督については映画を観ていた事もありインタビューの中でさらに新しい発見もあって、大変興味深く聞かせていただきました。
準備された皆様のご苦労にも感謝いたします。(匿名)


映画『どうすればよかったか?』を知らなかったのですが、見てみたいです。とても興味を持ちました。家族と行って一緒にどうしたらよかったかを考えたいです。

シンポジウムを通してのお話で、わたしの現実と家族の現実が違うことがよくあるのですが、今日は、わたしがずっと知りたかった知らなかったことをたくさん聞けました。
わたしが直面してる現実が、ここにあったことが嬉しかったです。
人は本来多様性であって、色々なカタチがあって、それでいいんだと聞き、もっと違いを面白がって生きていきたいなと思いました。
参加して、よかったです。また、参加したいです。(苗さん)

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去年(2025年)の「リカバリー全国フォーラム2024」では14企画の分科会が行われました。
それぞれの分科会のタイトルと内容は以下のとおりです。

今回のフォーラム2025の分科会プログラムは →コチラ

オンライン分科会 ・2025年3月25日~5月18日公開

分科会1
ピアスタッフの大切にしたいこととリアルな現場から
ピアスタッフで作成した「大切にしたいこと」リスト。
皆さんはどう思いますか?


【分科会1への感想】
●“支援する人”であること、専門職であることは、その時に当事者から学ぶ人でもあり、「対等性とは」と悩むことがしばしばあります。特に給与や待遇では課題解決ができなければ自身の価値がないのではと思ってしまいます。
ですが、皆さんの話の中から「迷い悩むこともあり」とこころが軽くなりました。(匿名希望)

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分科会3 権利に関する仕組み
各地で活発化する精神医療人権センター、入院者訪問支援事業、千葉県の「精神保健当番弁護士制度」など、権利擁護の新しい動き。


【分科会3への感想】
●初めて、当番弁護士制度や精神医療人権センターについても知ることができました。(匿名希望)

●新しく始まった制度のことを詳しく説明していただけました。二つのボランティア団体のことも知ることができてよかったです。家族として、大変に有り難く感じました。(黄月さん)

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分科会4
ダイバーシティ・スモールステップを就労移行支援機関で実践してみて
「イイトコサガシ」ワークショップの基本となるダイバーシティ・スモールステップの考え方と実践について解説。


【分科会4への感想】
●冠地さんと下さんの「ヘンに上手くまとめない!ヘンにキレイな人にならない!」がとても心に響きました。それは人生においても言えることなのではないかな、と思ったからです。それってとても自己完結的なことで「ヘンに閉じている」こと(人)だとも思いました。
自分もそうならないように気をつけて生きようと思います。
素敵な「いい感じ」の講座をありがとうございました。(ぴかりんさん)

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分科会5 いろんな立場で医療の場を語ろう!
「リカバリー志向の精神科医療は実現できるのか?」さまざまな立場と視点から、徹底(でも楽しく)討論!


【分科会5への感想】
●病院での実践もとても興味深く伺いましたが、その後のクロストークもとても良かったです。
本人だけでなく、家族や医療スタッフが体験する「傷つき」についても語られていたことが印象的でした。
そういう語り合いができる場がもっとあると良いなと思いました。そして、まだまだ病院の中でのこうした取り組みが、医療スタッフの良心に依存せざるを得ない現状にもどかしさを感じました。(匿名希望)

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分科会6 性をタブーにするのやめませんか
タブー視されることが多い性のこと。
性機能障害、子どもをつくるかどうか、性の多様性など、大切なことを相談できるようにしていくには?

→現在「こころの元気+」でも連載中


【分科会6への感想】
●私は男性ですが、精神薬の影響か年のせいかわかりませんが、勃起障害が多少あります。主治医は、男性ですが、ちょっと相談しづらいです。訪問看護の人は女性なので、下手すると『セクハラ』になってしまいそうで、相談できません。親も同席のことが多いので、なおさらです。
 『性』の問題を真正面からとりあげたのはよかったのではないかと、私は思いました。(M.A.さん)→「こころの元気+」で連載中

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分科会7 自助グループの多様化と未来
対面・オンライン・バーチャルなど、多様化するピアサポートグループにフォーカス!


【分科会7への感想】
●自助グループは何度か出て見て、今までは自分に合う場所がなかなか見つかりませんでしたが、最近地活のプログラムに参加するようになり、今後は孤独感解消の選択肢として自助グループを検討していきたいと思いました。貴重なお話をありがとうございました。(berryさん)

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分科会8
トラウマインフォームドアプローチ(TIA)と多様性
TIAでも重視されている多様性について、当事者・家族・支援者それぞれの視点から、経験・考え・取り組みについて話します。
注目のサンクチュアリーモデルの解説もあり!


【分科会8への感想】
●トラウマは誰でも抱えている可能性があるし、多様性も誰もが持っているものなのだと思います。何がトラウマ体験になるかは、人それぞれの価値観や生育背景などで変わってくると思います。だから多様性を尊重する姿勢がTIAにおいて大事なのだろうと思いました。
(raiさん)

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分科会9
ベルギー精神科医療保健システム改革視察 in 2024報告
日本とよく似たシステムをもつベルギーでは病床数削減に成功。日本ではなぜ進まないのか? 多角的な視点からの議論。


【分科会9への感想】
●ベルギーの実態がよくわかりました。
何回も何回も拝見させたいただき少しずつ理解する事が出来ました。長い間のオンデマンド配信は良いですね。
これからは産業保健・学校保健・学校メンタルヘルス教育に関わる人も入れた日本にあった成果の出る仕組みを作っていけたら良いのではないかと思います。
教育は国民への投資。投資した分だけ回収するためには、精神疾患好発期に入る前の学校教育が必要です。教師も正しい理解をしていないことが多いです。予防・保健の国家予算で医療費削減できます。企業の事業主こそ学びの機会が必要です。(匿名希望)

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分科会10 IMR(疾病管理とリカバリー)
リカバリー志向のプログラム、IMR。その基本、それぞれの施設での取り組みと、IMRに参加した皆さんの声をお届けします。


【分科会10への感想】
●IMRについて初めて知りました。興味を持ちました。いろいろなかたの意見を伺うことができて参考になりました。取り組んでいくうえで難しく感じたこと、大変だったことなどについても聞きたかったです。(匿名希望)

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分科会11 →現在「こころの元気+」で連載を執筆する安保さんも出演
あんなとき、こんなとき! 上手にかわすこころのピンチ
こころのピンチをかわすコツを、出演者の皆さんが具体的に紹介します!


【分科会11への感想】
●連載「上手にかわす、怒りの気持ち」いつも拝読しています。今回いろいろ共感できる言葉がありました。
正論は傷つく。人のことを言っているつもりが自分のことを言っている気がする。ピンチの時は真面目に突き進んでしまう。泣きながら暴飲暴食する。責めるのではなくどこかにユーモアを残したい、など。
ピンチの最中にある時は誰しも余裕がなく、感情のままに伝えてしまって、トラブルになったり、人間関係にヒビが入ったりしてしまいますが、皆さんとても客観的に振り返っていてすごいなと思いました。(berryさん)

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分科会12 多様な就労の実現に向けて
医療・福祉・企業などの連携で多様な就労に取り組んでいる出演者の実践。
「超短時間労働モデル」の開発者である近藤武夫さんのお話。働き方が多様化すると、誰もが働きやすくなる!


【分科会12への感想】
●「ありがとう」と言われる仕事が、超短時間労働であっても大切されることがわかってよかったです。超短時間労働ができる人はたくさんいると思います。(匿名希望)

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分科会13
当事者も親も気にかけているきょうだいケアラーの気持ち
家族の中でもあまり語られてこなかったきょうだいの体験と気持ち。親、子ども、配偶者とはまた別なのです。


【分科会13への感想】
●自分自身も当事者ですが、症状の重いきょうだいがいます。きょうだいの体調にすごく影響される生活を送っていて、入院も拒否しているので、とてもしんどいです。バウンダリーも引けない状態です。
そんな中でこの分科会を聞いて、きょうだいの症状が悪くても自分の人生を生きていいという言葉に励まされました。(SAIさん)

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分科会14 情報発信の多様化
ネット上にあふれるメンタルヘルスの情報にどう向き合ったらよいのか?
精神科医YouTuberの益田裕介さん等を交え、それぞれの視点から話し合います。


【分科会14への感想】
●YouTube等で動画配信することのメリットがとてもよく伝わってきました。大変いい気づきを得られました。(医師・匿名希望)

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分科会15 「ひきこもる」ということ
ひきこもるようになったきっかけや状況もまた、それぞれ多様です。
本人、家族の思いを共有します。


【分科会15の感想】
●ご登壇された皆様のこころのこもったお話しが胸にしみました。ひきこもり解消のための「スキル」という話でなく、自分の話をすること、自分が楽しむこと、つながることの大切さを実感しました。(匿名希望)

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