コンボイス:リレー連載『リジツレ』第8回


◆リレー連載『リジツレ』◆
コンボ理事のみなさまはそれぞれの分野において第一線で活躍している方々です。
「リジツレ~理事の徒然~」は、そのようなみなさまの人となりが垣間見えるような、アットホームな雰囲気のエッセイをリレー連載するシリーズです。

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第8回『かけがえのない大切な場「パパ・ピアミーティング」』
加藤伸輔さん(ピアサポートグループ在)
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(ありがとう)

娘が無事に3歳の七五三を迎えることができました。

いまの私の生活の中心はすっかり「子育て」です(子育てで精一杯と言ってもよいのかもしれませんが…頑張ってます!)。ここでは、今の私にとってかけがえのない大切な場、「パパ・ピアミーティング」をご紹介します。

私は育児に行き詰り、家の中でイライラを爆発させてしまうことが度々ありました。このままでは、私の負の感情が氾濫危険水域を超えてしまうのではないかと悩んでいたある日のこと、妻が見るに見かねて「パパ友作ってみたら?」、「訪問看護に来てもらうのもいいんじゃない?」と提案してくれました。さっそく訪問看護をしている友人のKさんに相談してみました。切実に事情を説明する私に、Kさんは「もし私でよかったら、仕事という形ではなく、父親をしている友として話す機会をもちませんか」と申し出てくださいました。

これが「パパ・ピアミーティング」のきっかけです。Kさんと私の二人で、月に1~2回、1時間程度、お昼ご飯を食べながら、オンラインで話をしています。弱音を聴いてもらったり、困りごとに対するアドバイスをもらったりして、私は本当に救われます。Kさんもご自身の子育ての悩みを話してくれます。共感できることがたくさんあり、私はとても勇気づけられます。

「パパ・ピアミーティング」のおかげで、家の中の問題を家の中だけで抱えるのは本当にやめた方がいいこと、うまくいかないのは病気だけが原因ではないこと、病気のあるなしにかかわらず誰でも同じような悩みがあること、話を聴いてもらうというのは一番のサポートであることを、私は改めて実感できました。さらに、「パパ・ピアミーティング」の中でのふとした会話をきっかけに、Kさんと私は新たな協働をすることになり、二人でわくわくしています。Kさんには本当に感謝しています。

育児の中で、Kさんをはじめ、たくさんの人に支えてもらっています。ご迷惑をおかけしているにもかかわらず、温かく見守ってくださる皆さまに心から感謝いたします。そして、調子を崩すことの多い私を傍で支えてくれる妻、困ってしまうことも多いけれどニッコリ笑顔で癒してくれる娘にも、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう。

この経験をいつか誰かに還元できたらいいなと思っています。

(2023/03/23配信)

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