リカバリーのための薬理学超入門(232号)新連載


新連載
リカバリーのための
薬理学超入門(232号)

○「こころの元気+2026年6月号より
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第1回
3人の自己紹介とメッセージ

新連載スタート

皆様、今月から新しい連載(お薬の知識などについてのお話)がスタートします。
できるだけ簡単に、でも生活や人生にしっかり役立つといいなとの願いをお届けしたいと思っています。

まず今回は、われわれ3人の執筆者からの自己紹介と皆様へのメッセージをおおくりしたいと思います。


佐藤創一郎
(希望ヶ丘ホスピタル 医師/日本精神神経学会専門医)

以前「生活ファーストで行こう!」を連載されていた渡邉真里子先生(ちはやACTクリニック)からのご紹介で今回の連載に参加させていただくことになりました。

○薬理学って何?

「薬理学」は薬のうんちくではなく、薬による下支えの効果が、なるべく効率的に無理なく発揮され、継続できるようにするための基礎知識です。
ある意味で薬の限界を知ることでもあります。
薬は正直です。
身につけている役割しか発揮できません。
「今日はしんどそうだから、いつもよりもよく効いてあげよう」とか、「副作用をおさえてあげよう」などと気をつかってくれることはありません。

○薬の理屈を知れば

薬の理屈を知ることで、必要以上に恐れたり、頼り切ったりするのではなく、「症状をやわらげ予防する役割の一部をまかせてもいいかな」と、信じてまかせるきっかけになれればうれしいです。
治療者とのやりとりでは、薬物療法も大事なテーマです。
一方で、その処方の意味や役割を理解し、治療者と共有すできれば、日常生活での取り組みや気づきを重視した対話につながるのではないでしょうか。

 


福武周作
(希望ヶ丘ホスピタル 医師/日本精神神経学会専門医/日本臨床精神神経薬理学会専門医)

はじめまして。
これまで診察では、薬をひとつの軸にしながら、多くのことを一緒に話してきました。数ある選択肢の中から納得して選んでいただけるよう、専門家として情報提供することを心がけています。
薬の内容や目的、副作用だけでなく、そのメカニズムについてもできるだけお伝えしてきました。
ときに薬についての情報はむずかしく感じられることもありますが、仕組みを知ることで、治療への見通しや安心感が生まれることもあります。

○前に進む助けに

そうして一緒に薬について考えることは、私にとって
「伴走する」ようなイメージです。
同じ方向を向き、足並みを揃えて前に進んでいく。
この連載が、皆さんが主治医の先生やまわりの方々と対話を広げながら、より協力して前に進んでいく小さな助けとなればうれしく思います。

 


和氣洋介
(万成病院 医師/日本精神神経学会専門医/日本臨床精神神経薬理学会専門医)

皆さんはじめまして。
私は精神科病院でお薬による治療を専門の一つにしています。
また、通院や入院している人達と一緒に、(薬物療法にかぎらず)治療をとおしていろいろと悩みながらも、生活や人生が少しでもよくなるようなリカバリーを共にめざして日々がんばっています。
この連載をとおして、これから一年ほどの間、一緒に「薬物療法」について学び、そして考えていくことをとても楽しみにしています。

○思い返すと

これまで私が担当させていただいた人達と一緒に悩んだり考えたりしたことや、治療経過の中で私自身が気づいたことなどを含めて改めて思い返してみると、すごく大切だなと思うような「お薬」や「薬物療法」についての話が本当にたくさんありました。
皆さんの生活が少し楽になるような、そんなお薬の話をお届けしたいと思っています。
連載期間中、どうぞよろしくお願いいたします。


○「こころの元気+2026年6月号より
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