コンボの動き 3/22ライブ配信「リカバリー全国フォーラム2024」報告(219号)


コンボの動き
vol.139 コンボが主催・関連した活動や今後の開催予定です。

○「こころの元気+2025年5月号より
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○2025年3月22日オンラインでのライブ配信
2024年度
「リカバリー全国フォーラム2024」報告

コンボ事務局より


2025年3月22日のライブ配信と25日からのオンデマンド配信で開催された2024年度事業の「リカバリー全国フォーラム2024」。

3月22日(土)はライブ配信で、「多様性の時代とリカバリー」をテーマに基調講演・トークライブ・シンポジウムが開かれました。
今回はライブ配信されたプログラムの簡単な内容と5月号の誌面以外のアンケートを一部紹介します。

プログラムの詳細は→コチラ


基調講演・3月22日10時10分~

いまなぜ多様性なのか」をテーマに、前半は
糸川昌成(いとかわまさなり)さん(東京都医学総合研究所)に、
①自然科学的多様性
②社会科学的多様性
③神経多様性
④恒常性と多様性
④私の多様性
について講演していただきました。

後半はQA方式で参加者からの質問に答えていただきました。


左:(座長)伊藤順一郎、右:(講演)糸川昌成 〔敬称略〕

 

開催後アンケート(一部抜粋)

開催後に参加者からいただいたアンケートを(誌面以外のものも含め)いくつかご紹介します。

糸川さんの率直な語りがとても胸に響きました。
多様な人と出会う中で、自分と似たような立場の人に出会える確率が増えるというのは、本当にそうだと思えました。
それらの出会いの中で自らのスティグマ(偏見)から解き放たれ、その先でまた仲間に出会う…という伝播する力にリカバリーの種があるのだと改めて感じました。
なお今年で定年をお迎えになるとのことも今日知り驚いていますが、これまでコンボさんの本講演等を通じて糸川さんに出会ってきた者として、とても感謝しています。
素晴らしいご講演ありがとうございました。(匿名)

 

今まで多様性について考えるとき、どんどんと混沌としたところに気持ちがたどりついてしまっていたのですが、「ひとりひとりが尊重され大切にされる」ことと地続きであるという表現に、救われた思いです。
脆弱性を持つ自分のことを、もうしわけなさもあり、ほかのかたと横並びに置けないようなところがあったのですが、そうではなくて、自他尊重の世界でわたしもそれぞれの人を尊重していく主体なのだと感じることができました。

糸川先生ご自身の大切なお話を、伺えたことに感謝します。
ありがとうございました。(はしづめまいさん)

多様性を尊重した社会が、マイノリティーの方々の出会いの機会を増やす、という視点が新鮮でした。
社会の中でマイノリティーを排除しようとする動きはまだまだ身近なところにもあると感じるので、違いを認める寛容な社会の構築のために自分ができる小さなアクションを行っていきたい、と感じました。(なっちゃん)

 


トークライブ・3月22日13時~

毎回人気の「トークライブ」は出演者を募集し、今年は8人の当事者の方々がオンラインで出演。
リカバリーストーリーを話していただきました。


左:(司会)丹羽大輔(元気+編集長)、右:(司会)佐々木理恵 〔敬称略〕

 

開催後アンケート(一部抜粋)

開催後に参加者からいただいたアンケートを(誌面以外のものも含め)いくつかご紹介します。

2023年に池袋で初めてトークライブ聞かせていただいて、すごく泣けたのです。
都会には、こんなに感動できる場所があるとカルチャーショックでした。
あまり期待していなかったトークライブです。
というのも、
地元(新潟 佐渡)でも当事者の方のトークライブは、あるのですが支援者の方が、後ろで糸を引いてるような原稿を読む感じで感動しないのです。が、今回オンラインでもきちんとご自分の言葉で、ご自分の気持ちを話されていて大変感動しました。(ばたぼりあんさん)

3分ずつがちょうどよかったです。
ちょっとずつ色々な方のお話が聞けて、色々なリカバリーを垣間見れて、限られた時間でいいとこどりができた気分です。(mさん)

本当に毎年思うのですが、同じ当事者仲間の言葉は何より心に響きます。
「そうだよねぇ」と心から素直に思って「自分一人ではない」と思えることが生きる力になります。(匿名)

 


シンポジウム・3月22日14時20分~

初めは映画『どうすればよかったか?』の藤野知明監督に、両親が娘の病を認めなかったことや弟の立場でのご経験についてお話しいただきました(ビデオ出演)。

次に矢部滋也さん(5月号特集10)から多様性とリカバリーの親和性

そして井筒節さん(東京大学大学院農学生命科学研究科)からは多様性の前提としての「違い」を活かすことに着目し、エンパワーマークなどについて話していただきました。

後半では後藤雅博さん(こころのクリニック ウィズ)にそれぞれのシンポジストに対してコメントをしていただきました。

 


上左:矢部滋也、上右:(司会)相川章子
下左:井筒節、下右:(指定発言)後藤雅博 〔敬称略〕

 

開催後アンケート(一部抜粋)

開催後に参加者からいただいたアンケートを(誌面以外のものも含め)いくつかご紹介します。

毎日の生活の中でも多様性について考えさせられることが多くあります(職場に色々な人がいる)。
上手くいかない時もありますが、これからは視点を大きく捉えて生きていきたいです。(コウさん)


皆さんのお話、簡単に語れないほど大切な事がたくさん聞け、よかったです。

藤野監督については映画を観ていた事もありインタビューの中でさらに新しい発見もあって、大変興味深く聞かせていただきました。
準備された皆様のご苦労にも感謝いたします。(匿名)


映画『どうすればよかったか?』を知らなかったのですが、見てみたいです。とても興味を持ちました。家族と行って一緒にどうしたらよかったかを考えたいです。

シンポジウムを通してのお話で、わたしの現実と家族の現実が違うことがよくあるのですが、今日は、わたしがずっと知りたかった知らなかったことをたくさん聞けました。
わたしが直面してる現実が、ここにあったことが嬉しかったです。
人は本来多様性であって、色々なカタチがあって、それでいいんだと聞き、もっと違いを面白がって生きていきたいなと思いました。
参加して、よかったです。また、参加したいです。(苗さん)

プログラムの詳細は→コチラ


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