「こころの元気+」2014年6月号(88号)「おこまりですか?では他の人に聞いてみましょう!」から
Q うつ病になって風邪をひきやすく
40代のうつ病歴10年の主婦です。
家族は夫と10代の子どもと私の3人です。
もともと病弱だったのですが、うつ病になって以来風邪をひきやすく、また、なかなか治りません。
ここ1年で、ひく回数が増え、寝こむ日数も増え、内科も複数かかってみましたが治りがとても遅いです。
治ったと思ったら、すぐまた風邪気味になります。
加齢、運動不足なのは否定できませんが、できる限り睡眠や食事には気をつかっています。
といってもラジオ体操をしては寝てしまい、散歩に外出するなら買い物が優先、家族の生活に合わせた生活(弁当づくりなど)をしなければならず、自分の体力をつけるための行動が続きません。
また、私には食物(ビタミンE系の食品、にんにく等)のアレルギーや体温が上がると肌がかゆくなることなどが多々あり、低体温にもなっています。
ツボやマッサージにも体が負けてしまい翌日寝こみます。
針灸(はりやおきゅう)は、薬の効果がわからないので、精神科の医師に止められています。
精神科と内科を往復している状態です。
連携をとることはできません。
近所に心療内科はなく、両方ある総合病院には電車で片道1時間以上かかります。
まず通う体力がありません。
「風邪薬は対症療法でしかなく、免疫力と体力をつけること、疲れを感じたら休養すること」と頭では理解していますが、なかなか実行できず意志の弱さも感じています。
食事は、お酢を飲んだり、朝は果物をとるようにしていますが、うつ病が悪化したときは、料理もできません。
両方の治療に前向きになることもできず困っています。
他の方はどうしていらっしゃるのでしょう。
A 風邪の予防を
/niesさん(福岡県)
私はうつ病歴6年のもと看護師の女性です。
うつ病になって、風邪をひきやすくなったとのこと、つらさをお察しいたします。
今のあなたは、うつ病でアレルギーのある中、充分に努力されていると思いますよ。
私が気になったのは予防です。
うがい、手洗い、マスクなどはされていますか?
とても基本的なことです。
免疫力と体力も大切ですが、風邪のウイルスをもらわない工夫も大切ですよ。
特に私たち患者は定期的に通院するので、ウイルスと接触する機会も多くなります。いろんな患者さんがいます。
抗ガン剤治療中で風邪をひきやすい患者さん、花粉症の患者さんなど、今ではマスクをしていても不自然ではない世の中になったと私は思っています。
話は少しそれますが、お薬手帳はお持ちですか?
自立支援医療は使えないかもしれませんが、精神科でも、内科で出していただいた薬を出してもらえるかもしれません。
一度主治医にお薬手帳を見せてみてはいかがでしょうか?
逆に内科でお薬手帳を見せても、薬の相互作用などを予防できるので役に立ちますよ。
参考になりましたら幸いです。
A 毎日でも、たくさんでもないところから
ひまわりさん(長崎県)
こんにちは。風邪をひきやすいとはつらいですね。
早速ですが、私の場合、ずっとお医者様から言われてきたことではありますが、最近、運動(歩くこと)がいいとわかってきました。
私は、「あなたの場合は対人関係だけだ」とドクターに言われています。
たしかに対人関係におけるストレスで悩み、もがき、問題に直面します。寝こむこともあります。
とても努力している相談者様です。
たくさんではなくていいから、1分間ウォーキングから始めてもいいし、いけそうだったら5分間歩くという目標から設定されてはいかがでしょうか?
私が最近読んだ本でもウォーキングの効能が書かれていました。
また、神経質な父も「歩くと頭の中が整理される」と言っています。
身体もあたたまります。
いろいろ食事療法もされておられるようですし、お薬もちゃんとのまれていて健康づくりに気をつかっていらっしゃるのですね。
また、ラジオ体操をやろうと意識されているのですね。
でも、文面から察するに、もしやらない日があったら「やらなかった」と悲観的になっていらっしゃるのでは?
家の中で歩数を稼ぐのもいいと思いますし、毎日できなくてもいいと思います。思い立ったときに歩ければ。
脳は「快」を覚えたら、それをくり返したいらしいです。
身体があたたまると気持ちがいいです。
掃除をするのもいいと思います。
私の経験ですが、朝歩くとその日はけっこう動けます。
A 喘息でびっくり
/ハイジさん(東京都)
私は全般性不安障害の53歳の女性です。
うつ病でつらいのに、毎日ご家族中心の生活をよくがんばっていらっしゃいますね。
実は私も喘息(ぜんそく)の持病があり、風邪をとてもひきやすいのです。
私も病院は2か所になってしまうので、通院だけでくたびれて、帰宅すると寝こんでしまうことがあります。
私の場合は喘息だと自分では気づかないままで過ごしていて、
「どうしてすぐに風邪をひいてしまうのだろう」
「治っても、すぐにまた風邪をひいてしまうのはどうしてだろう」
と思いながら、仕事が忙しいので、市販薬の咳止めで無理に咳をおさえていました。
でも、上司に「その咳すごすぎるから、今日内科に行ってきてね」と言われて、やっと受診をしたら、医者に「喘息はいつから?」と聞かれて、「え?私は喘息だったのですか?」ととてもびっくりしました。
先生に「知らないで今までどうやって過ごしてきたの? 呼吸が苦しくなかった?」と聞かれて、「はい。とても苦しかったです」と答えた日から、吸入器を朝夕に使い、抗アレルギー薬を寝る前にのんでいます。
そして、喘息の咳は、気管支を広げてどんどん痰を出さないと治らないと初めて教わりました。
それは今から7年前でした。
私は風邪をひくと喘息発作になりやすいので、風邪の予防策として、マスクを外出時と寝るときにしたり、首を冷やさないように、首に何かを巻いて気をつけてもいます。
疲れたときには、「これは風邪のサイン」だと思い、こじらせないために子どもに理由を話して、横になったりもして、あれこれと工夫しながら生活をしています。
「こころの元気+」2014年6月号(88号)「おこまりですか?では他の人に聞いてみましょう!」から