特集1
始められない体験(224号)
○「こころの元気+」2025年10月号より
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朝起きられない、行動できない、始められない…
そんな体験と、自分なりの工夫や思いを投稿してもらいました。
起きられない
真弓さん(大阪府)
私は眠剤(睡眠薬)が最近増えて、朝起きられないのがつらいです。
眠剤が増えるまでは規則正しい生活ができていたのですが、ある日を境に体調を崩し、眠れなくなって、あわや入院というところまでいきかけました。
眠剤を増やすことによって眠れるようにはなったものの、眠剤が朝まで体の中に残って、朝起きられなくなりました。
朝起きられなくなったことで、通っている消化器内科もキャンセルして、親に薬を取りに行ってもらったり、もうすぐマイナンバーカードを取りに行かなくてはならないのに、朝起きられるか不安でなりません。
そして朝起きられず昼まで寝ていることによって、また晩に眠りづらくなるという悪循環です。
朝の始まりにスカッと目覚めることもなく朝ご飯をしぶしぶ食べてボーっとして、また寝転ぶといった感じです。
それを打破しようと、朝の目覚めがよくなる栄養学を学んでいるのですが、体調はよくなったものの、朝ボーっとする原因は栄養不足でなく眠剤の影響なのであいかわらずです。
健常者が、朝スッキリ起きられて、1日中眠くなく、夜には眠気がくるのがうらやましくてたまりません。
仕事への一歩
ちびすけさん(埼玉県)
病気が落ちついても始められないのが、仕事です。
人と関わる仕事が好きでやりたかったけれど、大きく体調を崩すきっかけになった障害児の余暇支援の仕事。
そこから「人との関わる仕事は好きでも、ストレスになってしまうのではないか?」と思うようになりました。
「自分はどんな仕事ができるのか? 向いているのか? 続けられるのか?」と思うと一歩が踏み出せません。
レジなどの接客業のやることの多さを見ては「無理だな」と思うことが多いです。
でも今は、仕事の多様化が進んでいますよね?
パートやアルバイト以外にも、スキマ時間に働くという手もあるので、スモールステップで、短期間・短時間から始めて行くのも1つの手かなと思っています。
また、仕事をするなら家族の協力について話し合うことも大事だと思っています。
始めの一歩は本当に不安だけですが、気持ちが落ちついている今、始めてみたいのが仕事です。
体調が悪くなったときの引き際を見きめるのも大事だと思っています。
すすめられたルール
Lu-caさん(鹿児島県)
状況にもよりますが、昨日は調子がよいけど、翌日の朝目覚めたら「身体の重さ」を感じることもあり、病気や薬で「不安」になることもしばしばです。
簡潔な「1日ルール」を心理士から勧められました。
まず、朝起きられない場合は「5秒ルール」です。
「起きられないけど今起きないと〜」などとダラダラしてしまうので、口に出して「5,4,3,2,1! はい! 起きる!」と言う、とても単純なルールです。
すぐに起きられなくても「まずは起きられた」ことから始め、
次は
「水を飲む」
「歯磨きをする」
「ご飯を食べる」などの1日の流れを前の日に書いておきます。
「目」に入れ、「口」に出すことで、簡潔なモノであれば自然と身体は起きてしまうもののようです。
心理士から聞いた話で、私は実践し、身体に覚えこませました。
気持ちや心の切り替えが早くできますが、落ち着いてもムリはしないことです。