特集2 暑いときの私の過ごし方(198号)


特集2
暑いときの私の過ごし方
(198号)

こころの元気+2023年8月号より
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 熱中症対策、冷房の使い方、水分のとり方、暑さで疲れたときの対処法など、どんな工夫をして暑いときを過ごしているのかを、皆さんから寄せてもらいました


水分のとり方の工夫

団和正さん(神奈川県)

夏は暑いので、どうしても水分を多くとりがちです。
私は今のんでいる薬の関係で、とても喉が渇いてたまりません。
外出時にはいつもペットボトルを持ち歩いています。

水を多くとる人が気をつけなければいけないのは、水中毒(→特集6参照)と肥満予防です。
主治医から「水中毒にならないためには、真水よりもお茶を飲んだほうがよい」と言われたので、いつもカフェインの入っていない麦茶を飲んでいます。
緑茶はカフェインが入っているので、たくさん飲みすぎてはよくないそうです。

家にいるときは、水分をとりすぎないように、冷たい麦茶ではなくあたたかい麦茶を飲むようにしたり、氷をなめるようにしています。



外でペットボトルを飲むときは、太らないように、砂糖の入った飲み物は決して飲まないようにしています。

内科の先生から「スポーツドリンクは砂糖水だ」と言われたので、ふだんからスポーツドリンクも飲みません。
スポーツドリンクは、本当に身体が疲れたときだけ、飲むようにしています。
水分のとり方には、本当に気をつけています。


場所や料理の工夫
ルツさん(千葉県)

年々暑さがこたえるようになってきました。
日中はやはり冷房の効いた部屋で過ごしたいものです。
しかし自宅の光熱費も考えなくてはなりません。
私の場合、暑い時期の読書、書く作業などは図書館や近くの公民館が便利、かつ快適な場所です。



私は太っているので、健康のため歩くことが日課です。

夏は困っていましたが、ニュースで見たことをヒントに炎天下で外を歩くのはやめて、代わりに大型ショッピングモールを、キョロキョロと洋服や家庭用品を見ながら歩きます。
店内にソファーや椅子も多くあるので、お金を使うことなく水筒を持参して休んだり、たまに友人とLINEや電話をしたりします。

家で工夫しているのは料理です。
夏は手のこんだことはしません。ただ切ったものをドレッシングやタレと合えるだけ、電子レンジもフル回転! 
ガスよりも疲れませんし、サっとできます。


お皿も少なめにして疲労感をためないようにしています。

「暑い! だるい! 疲れた!」は禁句、家族のルールです。

 


まず身体をチェック 
イッシーさん(大阪府)

最近熱中症が話題になりますが、私は対策として、水筒のお茶にひとつまみの食塩を入れて飲んでいます。
熱中症(⇨特集1へ)は身体の電解質のバランスが崩れて起きるので、暑いときに汗と共に失われることが多い水分と塩分をとっているわけです。



私の経験から、精神疾患を患っている人は、暑さ寒さが調子を崩すきっかけになることがあります。

たとえば仕事中に幻聴が聴こえてきたとか、何となく調子を崩してしまった場合などは、実は熱中症になっていたとか、微熱が出ていたということが多かったです。

心と身体はつながっていて、どちらか一方だけが調子がよいとか悪いとかいうことはほぼないので、症状が出たときは、まず身体に変調がないかどうかをチェックするようにしています。

最近の夏は特に暑く体力も奪われがちです。
基本的な体力やスタミナも必要になるので、ひきこもったりせずに外に出かけ、働く体力・遊ぶ体力、共につけていけば、自ずと充実した生活がおくれると思います。

 


温活も冷活も
石井麻由可さん(茨城県)

統合失調症の44歳女性です。
私は若い頃から夏になると体の調子が悪くなります。

暑さにも弱いのですが、どこへ行っても冷房が強すぎるのです。
酷暑と冷房の往復で身体がぐったりすることが増えると、メンタルも疲れ切り、うつなどが出やすくなります。
そんな私の夏の対策を書きます。

まずは冷房で体を冷やしすぎないことです。
服装は、薄地のパーカーなどで調節できるようにする・汗をすばく吸う綿などの素材を着る・靴下を必ず履く。
入浴時は湯船につかる、空調の送風口から離れる、飲みものはあたたかいものに、体をあたためる食品をとるなどなど、もはや涼を求めるどころか温活です。

室内にいる時間が長いときはこうしていますが、仕事などで屋外作業をするときは積極的に体を冷やします
涼しい場所で休憩をとり、水分を小まめにとり…
そう、私は自分の身体の管理がむずかしく、うまくできないことが多いのです。

主治医は「自律神経の働きがよくない」と言い、「メンタル疾患のある人には多い傾向なのだ」と言います。
今年も、温活と冷活をくり返さないと乗り切れない過酷な夏です。
憂うつですが、体質と割り切ってやっていこうと思います。

 

こころの元気+2023年8月号より
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