特集2 ココロやカラダを整えた体験(196号)


特集2
ココロやカラダを整えた体験(196号)

こころの元気+2023年6月号より
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自分の心の問題や体調を整えたという体験談です。
整えたことで、何か気持ちが変わったのか? 変わらなかったのか?
ビフォー・アフターを寄せてもらいました。


うつからの脱出
せれなさん(大阪府)

心と身体を整えることって、すごくむずかしいです。
でも、最近うつ状態におちいって、そこから脱出できた経験をしましたので、そのことをシェアしたいと思います。

うつは突然やってきました。
朝起きられなくなり、動くとつらいので、寝ているしかなく、外出ももちろん1人ではむずかしく、声を出すことも面倒で話すことが困難でした。
最初は急な悪化にとまどいました。

そんなときは、とことん人にまかせました。
まず、「今しんどくてつらいんだ」ということをまわりに伝えました。
ふだん私がしていることをやってもらえるようにお願いしました。
そして、私はひたすら横になり、ゆっくりした時間を過ごし、何もできない自分を許すということをしました。
自責感や罪悪感を抱いたりせず「今はそういう時期」と言い聞かせて、休みました。

そうして1週間と数日経った頃、少しずつ活力が戻ってきました。
できなかったことができるようになってきました。
わりと早い回復で私もまわりの人も安心できました。
無理せず休んだことがよかったのだと思います。
まわりに頼って、自分をひたすら許すということをして、また元気を取り戻していくとよいと思いました。

 


気持ちで変わったお風呂
サブリナさん(埼玉県)

私は外に出かけたり、デイケアとかに行ったりすると、すごく緊張してしまいます。
緊張するとずっとそのままで、緊張がとけず、寝ているときまでずっと緊張していて翌日まで持ち越してしまったりして、緊張をゆるめるのがむずかしかったです。

でも少し、お風呂の時間にゆっくり湯船に首までつかったり、ゆっくり呼吸をしてみたりして、もっとリラックスできるように心がけてみました。
今までのお風呂は「とにかく入らなくちゃ」と必死で、ゆったりとはしてなかったように思います。

ゆっくりとお風呂に入るようになって、体も気持ちいいと感じられるようになり、心も安らぐようになったと思います。
簡単なことですが、入る気持ち次第で変わるものだなあと思っています。

※お風呂に入れないというお困りを持つ方は多いようです→コチラ


ラジオ体操
団和正さん(神奈川県)

精神の病気を発病してから、今までいろいろなことを試してきましたが、外出してきた後体調がよくなることを、体験的に感じていました。
主治医からデイケアの通所をすすめられ、そこで精神疾患を治すのに運動がよいことを習いました。

以前はジムに通っていた時期もあったのですが、お金がかかるのと、行く時間がないので、現在は1日1回、必ずラジオ体操をするようにしています。
NHK Eテレで、朝6時25分からテレビ体操が放映されています。
朝、時間があるときはそれを見て体操をします。

朝、体操ができなかったときは、YouTubeのラジオ体操の動画を見て体操をしています。

最近は昼間、パソコンやスマホをやる時間が多いこともあって、実際に身体を動かしてみると、身体がとても固まっていることがよくわかります。

あと、1日1回は家から外に出るように心がけています。
近所のスーパーに買い物に行くついでに、わざと遠回りをしてウォーキングをするようにしています。
運動をした後は、気持ちがスッキリします。

 

こころの元気+2023年6月号より
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