コンボの動き「リカバリー全国フォーラム2022」報告(190号)


コンボの動き ○戻る
vol.109 コンボが主催・開催した活動や今後の開催予定です。


○2022/10/29と10/30

リカバリー全国フォーラム2022」報告
コンボ事務局

2022年10月29・30日の2日間、オンラインによるリカバリー全国フォーラム2022」を開催しました。

「育もう、自分と他者に寄り添い共にいる力 ~激動する世界と私たちのリカバリー」をテーマに、基調講演やトークライブ、シンポジウム、10企画の分科会が開かれました。多くの方々のご協力に御礼申し上げます。

ここで、各プログラムとアンケートの一部をご紹介します。(プログラムは→チラ)


【シンポジウム】10/29開催

この時代に、自分に寄り添うこととは」のテーマで、
最初に水野雅之(みずのまさし)さん(筑波大学)、次に副島賢和(そえじままさかず)さん(昭和大学)に講演していただき、
その後、矢部滋也(やべしげや)さん(北海道ピアサポート協会)を交え、参加者からの質問にお答えいただきました。


△上左から、座長の宇田川健、シンポジストの副島賢和水野雅之
下左から、座長の川口敬之、指定発言の矢部滋也(敬称略)


▼アンケートの一部

●水野さんのセルフコンパション(自分に寄り添う)は、そういう時間をきちんと持つことが、持続可能で心地よい充実した時間を過ごせるのだろうと思いました。
副島さんの子どもに徹底的に寄り添ったお話は、子ども達の声、心の叫びを聞いているようでした。
Moomin Cafeさん)

●落ち着かない世の中で不安になることが多かったのですが、この話をぜひ実行したいです。(鈴佳さん)


【トークライブ】10/29開催

 人気の「トークライブ」は出演者を募集し、今年は12人もの当事者の方々が自宅などから出演し、それぞれのリカバリーストーリーを話していただきました。


△上左から、司会の丹羽大輔(こころの元気+編集長)、宇田川健(コンボ代表理事)


▼アンケートの一部

●さまざまな方のリカバリーを聞くことができ、勇気をいただきました。やすえさん)

●3分とは大変だったろうなと思いました。話の内容は濃くて満足です。真樹人さん)

●1人ひとりにリカバリーがあり、気づけるかの違いも大きいと感じました。kakiさん)


【基調講演】10/30開催

だいじょうぶな社会にむけた一歩」をテーマに笠井清登(かさいきよと)さん(東京大学)に講演していただき、後半はQA方式で答えていただきました。

 


△上左から、座長の宇田川健、相川章子、下は講師の笠井清登(敬称略)

▼アンケートの一部
●笠井さんはとても正直な方だなとお人柄を感じました。
高校の保健体育にやっと精神疾患が正しく取り上げられたということに、1960年代に「廃人になる病」との宣告を受けた身としては感慨の念を持ちました。(フィオナさん)

●日本語への翻訳や制度の問題について、知ることができ、考える時間にもなりました。
「こころの健康図鑑」のサイトは見てみます。(shinさん)


【分科会】
2022年10月29日には4つ、10月30日には6つの分科会を行いました。
それぞれで講演や出演者間のやりとり、QA機能やチャット、その場でのアンケートなど、オンラインを活かした方法で進めました。

それぞれのプログラムのタイトルは以下の通りです。(プログラムごとの詳細は→コチラ

10月29日開催

分科会1:紡ぎ継ぐピアスタッフの想い~これまで、今、そしてこれから~ 《チャンネル1》

分科会2:精神障がいがある人の恋愛と結婚 《チャンネル2》

分科会3:「WRAP®️(元気回復行動プラン)」とは? ~オンライン版・2022年~ 《チャンネル1》

分科会4:医療の“もやもや”を語ろう:今ここから、私たちから 《チャンネル2》

10月30日開催

分科会5:思春期・自殺の若年化・ウィズコロナストレス 《チャンネル1》

分科会6:希望の職探しのA・B・C ~IPSの知恵より~ 《チャンネル2》

分科会7:IMR 2022 (Illness Management and Recovery: 疾病管理とリカバリー) 《チャンネル1》

分科会8:オープンダイアローグ~体験をただ聞き合うということ~  《チャンネル2》

分科会9:10代からのメンタルヘルス ~高校でスタートした精神疾患についての教育~《チャンネル1》

分科会10:トラウマインフォームドアプローチから見えてくる寄り添い共にいるためのヒント《チャンネル2》
プログラムごとの詳細は→コチラ

 


【2022の企画】
今回のフォーラムでは、
10月29日の昼には「こころの元気+まつり 身体・脳・こころを整えるJKA助成事業)」
29日の最後には「オンライン交流会」
10月30日の昼には後援団体等の紹介を行いました。
それぞれの感想の一部をご紹介します。

 

▼アンケートの一部
●「こころの元気+まつり 身体・脳・こころを整える」の身体合併症は、関心を持ち続けて来たテーマで、まとまって話を聴けたのはよかった。また定期的に新しい研究成果等を知りたい(「こころの元気+」でも)。かっつーさん)

お知らせ:現在尾崎先生の連載を「こころの元気+」掲載中です。また、2023年4月にはこんぼ亭で講演会も予定しています)

●交流会はゆるゆるな感じでリラックスして参加できた。
クイズはヒントがあるといいなと思った。(ふっきーさん)

●多くの団体に支えられて、リカバリーフォーラムやコンボの活動が成り立っているのだな、と改めて知る機会となりました。(匿名希望

 

まさに多くの方のご協力で、フォーラムを開催できました。ありがとうございました。

 

○戻る