叫びたい気持ち(本人)


こころの元気+ 2014年10月号(92号)特集7より


叫びたい!こんな気持ち

かつて、あるいは今、叫び出したい、自分を傷つけたい! と感じていた(感じている)気持ち。
イライラ感、怒り、不安な気持ちを綴ってもらいました。


(東京都)OHさん

トラウマに苦しんでいます。フラッシュバックにおびえて暮らしています。
身体症状が起きると、死んでしまうと思うくらい苦しいのです。
「過去のことを忘れればいいんだ。許せばいい」と言われても、それができればこんな苦しみにはならないし、理屈どおりいかないのです。
先生も「生活できているんだからどこが具合悪いんだ、しゃべれるだろう」と言われるけど、心の苦しさをわかってもらえないです。
「ひきこもりにもなっていないんだし」と言われます。痛みで動けなくなっても、「2日もすれば歩ける」と言われます。
でも、普通のことが、あたりまえにできない。
以前、就労をめざしていたことを考えると、絶望感は大きく「よくなろうと思わず、現状維持するだけでもいいと思いなさい」と言われて、「よくなろうとすることが、あなたにとってストレスになるから」と言われて、どうやって希望を持って生活できるか悩んでいます。
自信もなくしてしまいかけています。よくなるきっかけが見つかればと、藁をもつかむような気持ちです。


(岩手県)藤枝脩平さん

今は七夕ということで、新人スタッフがメンバーに短冊へ目標や願いごとを書くように声をかけている。
夢とか目標なんてないのに「なんでもいいから書いてください」と言われる。
へたくそ! 普段は「現実を見ろ」と言うのに。
自分にないものを強要するな!
スタッフの都合のいいときだけ夢とか目標とか口にすな!
そんなもんがあったらデイケアなんか通ってないわ!


(静岡県)華月さん

「ふざけるなよ!」。
いつの間にそのような言葉を使えるようになったのか? そのときは自分でもわかる。
どなり声が震え、受話器を持つ手も震えている。
「だからさぁ」。
自分でも止められない。
相手に拒絶され電話をガチャンと切る。
その言葉づかいは父親に似たのか?
その後、とめどなく涙があふれてくる。
突然いらだってくる。そして攻撃的になる。相手は世間だ。
だが、その後はつらい。
生きているのがむなしくなる。涙が止まらない。涙と鼻水で顔はぐしゃぐしゃだ。
ひとり暮らしを始めようと市営住宅を借り始め、その頃から自分がわからなくなった。
私はこんな人間だったのか?
悲しくなる。時々イライラしだした自分を見つけるけれど、それを自分で止めることはできない。
そして自己嫌悪のくり返し。病気のせい? それとも性格?
なぜだか、なぜなのかわからないけれど、これも自分の一部なのはたしかです。