元気になる人たちに共通すること―「こころの元気+」の情報提供


また元気になれるでしょうか?

うつ病・躁うつ病・統合失調症・境界性パーソナリティ障害などなど、いわゆる心の病は、どうすればよくなるのでしょうか。
慢性化したとしても、元気を回復することはできるのでしょうか。
その悩みにこたえる雑誌が「こころの元気+」です。

元気になる人たちに共通すること

病気の方やご家族にとって、必要な情報は「2つの知」です。
それは、知識と知恵です。
知識とは、根拠に基づく正しく・新しい医療や福祉に関する情報です。
知恵とは、他の人たちがどのようにしているのか、という体験に基づくなかから見いだしたノウハウ(工夫)や気持ちのありかたのことです。
病気になっても元気になる人たちに共通していることは、この2つの両輪をバランスよく身につけているということです。

なぜ知識が必要なのでしょうか

知識を身につけることで、表に書いたような効果を得ることができます。それにより、病気に対して向き合う力がつき、前向きな気持ちになることができることができます。

chiki hituyou

なぜ体験に基づく知恵が必要なのでしょうか

残念ながら、精神疾患は、慢性化する場合があります。そのため、本人や家族が必要とする情報は、医療的な知識だけではないのです。
たとえば、「自信がなくて外に出られない」「人づきあいがむずかしい」「理由のない不安がつきまとう」「働けるようになるのだろうか」「結婚できるだろうか」などの生活上の悩みとの向き合い方や、解決するコツが重要になってきます。
これらは、知識だけでは解決できません。体験に基づく知恵が必要になります。
体験に基づく知恵とは、自分一人だけで身につける必要はありません。他の人たちの体験をうま
く自分の生活に取り入れることが可能です。
他の人たちの体験は、自分が気がつかなかった物の見方や、ノウハウを探し出す宝庫です。
また、同じ苦しみを体験している人の体験に接することで、自分だけが苦しいのではないことに気づくこともできます。
こうした理由から、体験に基づく知恵が大切になるのです。
メンタルヘルスマガジンに必要な要素とは、そうした、知識と知恵をバランスよくお伝えすることだと私たちは考えています。
「こころの元気+」は、知識と知恵が身につき、読む人が元気になれる――そうした雑誌です。

病気でも健康な部分が必ずあります

病気になると、だれしも、病気の部分ばかりに気を取られてしまいます。そうすると、その人の全てが病気であるかのように思ってしまいがちです。でも、その人には必ず、健康な部分があるのです。
これまでの情報提供(本屋さんで売っている本も含めて)は、「病気とか悪い部分を小さくする」という考え方が主流です。
その考えだと、「悪い部分」ばかりに気が取られてしまいます。
悪い部分ばかりに気を取られると、健康な部分が見えなくなるという危険があるのです。

「こころの元気+」は、健康な部分を増やしつつ、病気の部分も小さくしていくという視点を毎月提示しています。
健康な部分が増えると自分ができることが増えていき、選択肢が増えていきます。
健康な部分がどんどん増えると、不思議なことに、病気の部分が小さくなっていきます。
これは、毎回たくさん掲載されている体験談にもはっきり現れています。

genki hyou

 

読み続けることで、勇気がでる

読者の方からは、「読み続けていて、勇気をもらいました」、という声が多くよせられます。
「勇気」とは、少し前に出てみようかな、という気持ちが湧いてくることを意味していると思います。
この雑誌には、たくさんの体験談が掲載されています。他の人たちの体験談を読むことで、自分も何かできるのではないか、という気持ちが湧いてくるのでしょう。そして、何かにチャレンジをし、徐々に自信をつけていくことができます。
「継続は力なり」という言葉がありますが、病気でも元気が出てくる秘訣――それは、正しい知識とさまざまな体験にたくさん接することがその人の力となっていくことだと私たちは考えています。
「こころの元気+」は、そうした雑誌となることを常にめざしています。