役所のことで こんな苦労をしました(本人)


こころの元気+ 2014年6月号特集より


特集4 役所のことで
こんな苦労をしました


責められているようで…
(福島県)志賀千鶴さん


税金のことで、役場に電話をかけました。
女の人が出ました。私の質問に答えてくれました。
それが、圧迫感があるのです。
「それは、~で、~ですから~です」とえんえんと説明するのです。

私の口のはさむ余地はありません。
不備がないように、指摘されないようにという気持ちが伝わってきます。

私は、説明を聞いてもわかりませんでした。
それどころか、責められている気がして、涙が出てきました。

後で、別な人に事情を話したら、あやまってくれ、ゆっくり聞いてくれました。ほっとしました。
役所の対応は、一人ひとり違うなぁと感じました。

 


謝罪だけのくり返し
(神奈川県)ユキマツリさん


障害者手帳の更新に区役所の障害支援課に行きました。
窓口で、更新日の記載が、2か月早いという間違いが発覚しました。
区にあるデータと日にちが合いませんでした。
前回の更新のときに担当者が間違って記載したのでした。

今回、窓口の担当者は「もう一つ障害者手帳を持っていないですか?」と私に聞きました。
区役所の間違いなのに、私の間違いであるかのような質問に対し、私は怒りをおぼえました。

2か月後に更新しに来るということで、いったんその場を離れました。
家に帰ってから、苦情として区のホームページにこのことをメールにして送りました。

数日後、障害支援課の課長から謝罪の電話がありました。窓口対応の改善を約束してくれました。
その後の更新日に、その更新日の記載を間違えた担当者にあたり、無愛想で無機質な対応に対し、再び腹が立ちました。
今度は市に苦情のメールを送りました。
また区役所から謝罪の電話が来るということをくり返しました。

 


オレのおかげだ
(青森県)小笠原和繁さん


私が役所で困ったのは、障害者手帳を申請するために、地元の保健所に出向いたとき対応した方の態度が悪かったことです。

私の住む所では、障害者手帳を市役所に提示すれば、市営バスが無料で乗れるという福祉乗車証制度があります。
そして、その制度は精神障がい者にも適用されるので、障害者手帳を申請することにしました。

保健所が家の近くにあったので、自転車で訪れて、申請窓口に通してもらいました。
対応した方に、申請書に書いてあった「手帳を申請する理由」みたいな項目の意味がわからないと言うと、私のボールペンを〝バッ!〟と奪い取り、「詳細不詳のため」と書いたり、何を聞いても態度が横柄で、「しょせん、お役所だからな」と感じました。

それから3年くらい経ち、精神保健福祉センターでその方と再会しました。
「態度が悪くて怖かった」と言うと、「オレのおかげで、お前たちを1級にしてやったんだからな!」と、自分の態度の悪さをあやまるどころか、自分をうやまえと言わんばかりの態度をとられ、今でも怒りがこみ上げます。