介護をしている精神障害者が置かれている状況(コンボ)


こころの元気+ 2012年11月号特集より


介護をしている精神障害者が置かれている状況
(コンボ・丹羽)


「高齢の親を介護する精神障害者に関する研究(2004)」(関口和子さん/現・荒川区役所福祉部介護保険課介護予防推進担当)によると、介護をしている精神障害者が置かれている状況として、以下の五点をあげています。

①以前から同居している精神障害者(以下=当事者)が介護者としての役割を担わざるを得ない状況がある。

②介護の役割を担っている当事者が疲れているときなど、不平や不満が鬱積して、「暴言」や「暴力」などの問題が起きることがある。

③一度に複数のことができないなどの理由によって、これまで当事者が通っていた仕事や施設などに行けなくなってしまう。それにより、社会とのかかわりが減ってしまう可能性がある。

④当事者の病気に対するきょうだいの理解が不足している場合がある。そのため、施設などへの通所の意味が理解されず、当事者に介護の役割などのしわ寄せがきてしまうことがある。

⑤当事者自身は、介護に対して、自分自身の役割や、これまで世話をしてくれた親への恩返し的な意味を見い出している人も多い。

この調査からは、親、きょうだい、専門職の人たちとの関係にも苦労しつつ、親を支える当事者の姿が浮き彫りになっています。