特集1
病院での弱い立場だなぁ体験(233号)
○「こころの元気+」2026年7月号より
○申込について ○申込はこちら
○233号へ戻る
病院の中で、
「自分は弱い立場だなぁ」
「権利もへったくれもなかった」
と感じた具体的な体験談を皆さんに教えていただきました。
▼熱が出て
澪さん(大阪府)
50代の当事者です。
自分を「弱い立場だなぁ」と感じたのは入院中のできごとです。
その当時、私が入院していたのはとても大きな病院で、入院患者も相当な数でした。
そんな大きな病院だからでしょうか。
患者の私は、立場の弱さを痛感しました。
それは、私が入院中に風邪をひいて熱を出したときのことでした。
体温が確か…38.5℃以上あり、熱でもうろうとしていて、詰め所の看護師さんに「解熱剤をください」と申し出たときのことでした。
看護師さんは忙しかったからでしょうか?
「そんなに薬ばっかりのんでどうするの? 寝てたら治るでしょ!」と軽くあしらわれました。
あっけにとられた私は、何も口に出せなかったのを覚えています。

当時は薬の量も多く、症状も重かったのは確かです。
しかし「解熱剤さえ出してもらえない私って、いったい何なの?」と自問自答したのを覚えています。
精神疾患の患者は、入院中も差別されるのでしょうか?
解熱剤さえのむ権利はないのでしょうか?!
疑問です。
▼変な医師
高橋聖子さん(東京都)
今までに、何度も精神科の主治医が変わってきた私。
今はとてもステキなクリニックのとてもよい先生にめぐまれていますが、10年ほど前までは、とある大病院の精神科に通っていて、そこではことごとく変な医師にばかりあたりました。
私の話を何も聞かず、気持ちも理解せず、ただ母の話だけを聞いて、「次にリストカットしたら、また入院させるぞ!!」とおどす医師や、
診察中に「何の話も聞きたくない」と言って私にどなりちらした医師など、本当にひどかったです。
「権利もへったくれもないな」と思いました。

私は今でも、その病院の精神科に恨みを抱いていて、当時訴えられなかったことを、今でも悔いています。
▼診断書
上原博史さん(大阪府)
以前近所のメンタルクリニックに通っていたのですが、「障害年金を申請するために主治医に診断書を書いてもらおう」と思いました。
しかし主治医に怒られてしまい、診断書を書いてもらえませんでした。
安易に制度を使うのがよくなかったのかもしれませんし、
主治医に「甘えているのではないか」と判断された可能性もありますが、
私は「理不尽な理由でどなられた」と感じました。
その後、発達障害の診断をしてもらうために新しい診療所に通い、知能テストを受けました。
そして、そのメンタルクリニックに出向き、発達障害と診断されたことや知能テストの結果を持参し、以前の主治医に説明しました。
その結果、ようやく診断書を書いてもらうことができました。
診断書一枚を書いてもらうのも主治医に頭を下げてお願いせねばならず、「患者は弱い立場だ」と痛感しました。

医師と患者では、圧倒的な力の差があります。
医師はサービス業の側面もあると思います。
主治医に診断書を書いてもらうのも、患者の権利なのではないでしょうか(※参照)。
※医師法 第19条 第2項
2 診察若しくは検案をし、又は出産に立ち会つた医師は、診断書若しくは検案書又は出生証明書若しくは死産証書の交付の求があつた場合には、正当の事由がなければ、これを拒んではならない。
——e-Gov法令検索「医師法」より
なお、診断書発行を拒むことができる正当な事由としては,以下の場合がある(日本医師会HPより)
(1)患者に病名を知らせることが好ましくない時(がん告知が拒否されている場合など)
(2)診断書が恐喝や詐欺など不正使用される恐れがある時
(3)雇用者や家族など第三者が請求してきた時
(4)医学判断が不可能な時













