ちょっとオススメ「生きづらさをひも解く 私たちの精神疾患」(202号)


ちょっとオススメ
生きづらさをひも解く 私たちの精神疾患(202号)
○「こころの元気+2023年12月号より
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筆者:コンボ事務局


コンボが2023年10月に発行した新刊です。

この本は、インターネット上に感想を書いてもらえるようにしてあります。
コチラの「自分の感想を書く」から

たくさんの感想が寄せられていますので、現時点(2023年12月時点)の一部をご紹介します。


現在、何らかの精神疾患のある方々の感想です。

「再発するたびに、自分はダメなやつだなあ、と落ち込んでいました。(中略)ところが、再発は失敗じゃないという、お医者さんからも言われたことがないメッセージがすごく響いて、これでもいいんだと思えるようになりました」

「医者は行動しないことを望みますが、この本は自分の生きる道に向かって行動することを後押ししてくれている気がしました」


ご家族(母親)
の方の感想です。

「本の図の中に、家族も本人の健康的な部分や強みではなく病気の症状に注目してしまう、と書かれていて、まさに私のことでした。(中略)そうすると、息子のいいところが隠れて見えなくなってしまうんですね」

精神科の医師の方からの感想です。

「耳の痛い話が多く書かれていました。私たち医師はできるだけエビデンスに基づく治療を求められますが、患者さんたちは、エビデンスよりも自分たちがどう感じているのか、ということの中で生きておられます。その生きていく中で大切にしている価値観と、医師が求める価値観では違うこともあることをこの本は明確に示してくれています」

看護師の方の感想です。

「私は、2年ぐらい前から退職を考えていましたがなかなかふんぎりがつかずにいました。でも、この本が後押ししてくれて、昨日退職届を出しました。私自身、身体拘束をすることにとても不安を感じていました。(中略)この本の中に、身体拘束じゃない、縛ってるんだと書いてあるのを読んで、泣き崩れてしまいました」
(ただし、看護師をやめるつもりはないとのことでした)


 
この本は、コンボが思っていた以上に、いろいろな影響をもたらしている様子が伝わってきます。
 
ピアグループ、心理教育、デイケア、家族会などの学習会でもぜひ活用いただきたい一冊です。
うってつけだと思います! (コンボ事務局)

 


こちらのリンクからご注文のほか、他の人の感想を読んだり、感想を書いたり、ためし読みができます。

 

生きづらさをひも解く私たちの精神疾患
編著:YPS横浜ピアスタッフ協会/NPO法人コンボ/蔭山正子
監修:夏苅郁子/笠井清登
定価:1980円(税込)