ちょっと知りたい! 精神医療人権センター(191号)


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第95回 精神医療人権センター(191号)

こころの元気+2023年1月号より
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著者:認定NPO法人 大阪精神医療人権センター
 事務局  森本康平
 運営会員 上坂紗絵子

 

精神医療人権センター電話相談リスト(掲載時点での情報のため、くわしくは各HPをごらんください)
大阪精神医療人権センター :06-6313-0056(通常は水曜日14~17時、その他数日あり)
神奈川精神医療人権センター: 080-7295-8236(月~金曜日 13~16時)
埼玉県精神医療人権センター: 050-6872-4361(土曜日13~16時)
東京精神医療人権センター :042-524-7566(火曜日18~21時、木曜日13~16時)
兵庫県精神医療人権センター: 078-612-0876(木曜日13~16時)

 

精神医療人権センターとは?

精神医療人権センターは全国に数か所あり(※)、それぞれ電話相談や情報公開活動や政策提言や発信など、精神科に入院されている方の人権を擁護する(守る)ためのさまざまな取り組み(アドボケイト)を行っています。
ここではその1つの例として、大阪の活動を紹介します。

 

大阪精神医療人権センター

当センターは、1984年に宇都宮病院で起こった傷害致死事件をきっかけに、当事者や家族、医療従事者や弁護士などが集まり、1985年に設立されました。

現在は、面会を希望する方のいる病院をボランティアが訪れてお話をきく面会活動や、手紙でのやりとりのほか、大阪府内のすべての精神科病院を定期的に訪問し、病棟内の視察や入院中の方のお話をきき、病院と意見交換をする活動も行っています。
そして、この活動をもとに府内の全病院の訪問の結果などをまとめた報告書『扉をひらけ』を発行してきました。

これらの活動の結果、担当のソーシャルワーカーがご本人と積極的に関わるようになったり、退院などのご本人の希望が実現したり、ベッドのまわりのカーテンの取りつけや、公衆電話がプライバシーの守られる場所に移動されるなど、病院内の環境が改善された例が多数あります。
ほかにも、安心してかかれる精神医療の実現に向けての政策提言、それらを考えるための研究会や講演会の開催、他県の精神医療人権センターや関連団体とのネットワークづくりにも取り組んでいます。

現在の状況

2020年以降、コロナ禍で病院への訪問が制限される状況ではありますが、大阪精神医療人権センターでは電話相談の日数を増やしたり、タブレットを使ったオンライン面会など、安心してかかれる精神医療の実現に向けて、できることに取り組んでいます。

こうして活動を続けていく中で少しずつよい変化が生まれてきていますが、いまだ道半ばなのも確かです。
 その中で、同じような思いを持った方々が精神医療人権センターを立ち上げたり、立ち上げようとされていることに、とても勇気づけられています(沖縄・長野・北海道)。

問題の解決に向けて動かしていけるように、各精神医療人権センターの活動に参加や応援をしていただけますとうれしく思います。

 

こころの元気+2023年1月号より
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