コンボの動き「“共同意思決定”に関するオンライン講演会」報告(183号)


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vol.102 コンボが主催・開催した活動や今後の開催予定です。


※「こころの元気+」2022年5月号より

○2022年2月27日開催
「“共同意思決定”に関するオンライン講演会」報告

著者
:久永文恵(コンボ)

 

共同意思決定(以下SDM)に関する三部構成の講演会をオンラインで開催しました。

①第一部 SDMとは
相川章子さんの進行で、まず坂田増弘さんからSDMの必要性について
「治療における患者の権利を確立する歴史」と
「精神医療のめざすものが、リカバリー支援にシフトしたこと」
という2つの視点を示していただきました。

そして、当事者の立場である大石泰治さんと鈴木司さんから、診察場面での体験や主治医との関係性などについてお話しいただきました。


②第二部 SDMにまつわる対談

伊藤順一郎さんの進行で、
佐々木理恵さん、熊倉陽介さん、宇田川健さんにご出演いただきました。

診察をする側・受ける側からSDMに対するそれぞれの視点を話していただき
「SDMが医療側からの誘導意思決定になっていないか?」
「強制的な対話になっていないか?」
などSDMを医療側から持ち出すことに関する違和感にも触れ、
SDMについて改めて深く考えさせられる時間だったと思います。


③第三部 SHAREの紹介  
SHARE(シェア)の動画などは→コチラへ

SDMを支援するコンピュータシステム「SHARE(シェア)」について実践の現場から、
黒木紀子さん、藤田英親さん、岡本和子さん、二宮史織さん、そして利用者の石田貴紀さんからお話しいただきました。

SHAREの導入に関して、ピアスタッフが利用者に寄り添うことの大切さが参加者の印象に強く残ったようです。
また、石田さんの
「人間として大切にされている気がした」
いう言葉も印象的でした。

今回の講演会の参加者や出演者はじめ、関係者の方々に御礼申し上げます。


「こころの元気+」活用パンフレット(2022年版)

このパンフレットは昨年度に引き続き、競輪の補助を受けて作成しています。
今回は、読者の皆さんからぞれぞれの活用法を寄せていただきました。
回答してくださった方々にお礼を申し上げます。
グループ活用だけでなく『こころの元気+』を友人や家族と共有し、コミュニケーションツールとして活用している様子も見受けられました。
皆さんも、ぜひ参考にしてください。
コンボのホームページからもダウンロードできます。
→ https://www.comhbo.net/?page_id=33082

 

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