特集3 まわりと自分の感じ方の違い(183号)


特集3
まわりと自分の感じ方の違い(183号)

※「こころの元気+」2022年5月号より
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自分とまわりの人とで「違うな」と感じた体験談です。


労働能力 
著者:水樹凛さん(埼玉県)

まわりの人と意見が合わないなと思うことが一番多いのは、労働能力についてです。
自分では体調面から、
「作業所に行ければいいか」
と思っているのですが、
周囲からは、
「もっとやれるんじゃないか? 障害者雇用で一般企業で働けるんじゃないか?」
と思われることが多いです。

もともと自分の体調でできることと周囲の期待に差があって、できないことを期待されることも多く、困っています。
そうやって周囲の期待にこたえてできない仕事を始めては、体調を崩してきた過去があります。

作業所に行きながらやってみたいこともあります。
自分にとっての希望は文学です。
周囲の言う障害者雇用では、週5日勤務でしょうから、それではとても文学との両立は叶わないでしょう。

まわりの考えは参考程度にとどめ、自分にできる仕事をしながらやりたいことをやったほうがいいのではないか、
と感じています。
あまり周囲の考えに流されることなく、自分の考え自分の夢を追いながら、自身の体調の中で働けるという自分が考えるベストの道を歩もうと思っています。


思ってしまう
著者:ひーぽさん(茨城県)

調子がよくなって体も前より動くようになり、買い物に行くのが楽しくなって、いろいろ買ってしまうと、
母に
「そんなに買って大丈夫?」
「今月いくら使ったの?」
「同じような物また買ってきて…同じ物持っているじゃない」
などと言われ、そんなときは、
「うるさいこと言うなぁ。せっかく調子がよくなったのに」
などと思ってしまう。

体が軽くなり朝早く起きたくなって、明け方3時に得意の卵焼きを作っておいて母を喜ばせようとすると、
起きてきた母に
「卵くさいなぁ。何時だと思ってんのよ」
と不機嫌な顔でにらみつけられたりすると、
「せっかくおいしい卵焼きを作ったのに、なんでそんなに怒られなくちゃいけないの?」
と悲しくなってしまう。

気分が上がってくると、ダイエットをしたくなって極端に食事をしなくなり、
母などに、
「そんなに極端にセーブしなくてもいいのに」
と言われてしまうことがある。
自分としては、
「ダイエットをがんばって洋服をかっこよく着こなしたいだけなのに、なんでそんなに心配しすぎるのかあ」
と思ってしまうことがある。

 

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