ちょっと知りたい! LGBTQ(180号)


ちょっと知りたい!
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第84回
LGBTQ
(エルジービーティーキュウ)
※「こころの元気+」2022年2月号より

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著者:藥師実芳
(特定非営利活動法人ReBit 代表理事)

 

▼LGBTQとは?

LGBTQとは、
…レズビアン(女性同性愛者)
…ゲイ(男性同性愛者)
…バイセクシュアル(両性愛者)
…トランスジェンダー(出生時に割りあてられた性別と性自認が異なる人)
…クエスチョニング(性別をあえて決めない、または決められない人)
の頭文字からなる言葉です。

LGBTQは約3〜10%いるとの国内調査もあり(※1)、比較的身近なマイノリティ(少数派)といえますが、見た目だけではわかりません。
LGBTQであることは障害ではありません。

しかしLGBTQは、社会の状況等からメンタルヘルスが悪化しやすく、LGBの25%、Tの35%が働き始めてからうつを経験するとの調査もあります(※2)。

一方、支援者の無理解等から、LGBTQの76%が、福祉サービスの利用時にハラスメントや困難を経験 し(※3)、安全網であるはずの福祉を安全に利用できていない状況も指摘されています。

これらの課題解消をめざし、認定NPO法人ReBitでは、日本初となるLGBTQなど多様性にフレンドリーな就労移行支援事業所(障害がある人の就職を支援する福祉サービス)「ダイバーシティキャリアセンター」を東京都渋谷区にて開所しました。
2013年より3500人のLGBTQ等マイノリティのキャリア支援や、多様性推進に取り組む企業200社と協働してきた経験を活かし、LGBTQの就活支援への専門性や理解ある企業多数と関係性があること、支援員が当事者/理解者であることが特徴です。
また、随時オンラインでのキャリア相談も実施していますので、お気軽にご相談ください。
https://diversitycareer.org

 

資料
※1:
「働き方と暮らしの多様性と共生」研究チーム(2019)「大阪市民の働き方と暮らしの多様性と共生にかんするアンケート」

株式会社LGBT総合研究所(2016)「LGBTに関する意識調査」
電通ダイバーシティ・ラボ(2021)「LGBTQ+調査2020」
日高庸晴・三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」(2018))「多様な性と生活についてのアンケート調査」
岩手県高校教育研究会学校保健部会・いわて思春期研究会(2013)「高校生の生と性に関する調査」

※2:特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ、国際基督教大学ジェンダー研究センター(2015)「LGBTに関する職場環境アンケート」

※3:ReBit(2020)「LGBTや性的マイノリティの就労移行支援事業所利用に関する調査」

 

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