3か月製剤を始めとする持効性注射剤につきましての要望書を提出


 NPO法人コンボは、公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)と二者の連名で、「3か月製剤を始めとする持効性注射剤につきましての要望書」を下記に提出しました。

 ・厚生労働省(医薬・生活衛生局 医薬安全対策課)
 ・独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
 ・日本精神神経学会
 ・日本統合失調症学会
 ・日本神経精神薬理学会
 ・大塚製薬株式会社
 ・大日本住友製薬株式会社
 ・田辺三菱製薬株式会社
 ・ヤンセンファーマ株式会社

 1回の注射で効果が2週間から1か月持続するタイプのお薬を持効性注射剤といいます。今年は、新しく、効果が3か月持続する薬も発売されることになっています。
 持効性注射剤は、薬の血中濃度が安定することや、毎日の服薬のわずらわしさがなくなるなどのメリットがあります。
 しかし、もし副作用が起きた場合、長期間持続してしまうデメリットがあります。
 そこで、みんなねっととコンボの2者は、上記に3月2日付で要望書を提出いたしました。要望書は下記となります。

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3か月製剤を始めとする持効性注射剤につきましての要望書
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2020年3月2日

宛名(9カ所の提出先)

公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)
理事長 本條義和
170-0013 東京都豊島区東池袋1-46-13 ホリグチビル602
TEL 03-6907-9211

認定NPO法人 地域精神保健福祉機構(コンボ)
代表理事 大島巌
272-0031千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F
TEL 047-320-3870

3か月製剤を始めとする持効性注射剤につきましての要望書

 貴学会(貴社)におかれましては、日本の精神医学の発展に寄与されておりますことに深く感謝しております。
 さて、このたび、公益社団法人 全国精神保健福祉会連合会及び認定NPO法人 地域精神保健福祉機構は、下記の内容につきまして、貴学会(貴社)に要望いたします。

 わが国では各種の持効性注射剤が使用されておりますが、今年は3か月製剤も新たに使用できるようになることが見込まれています。利用者にとって、選択肢が増えることは喜ばしいことです。
一方で、持効性注射剤は、なんらかの副作用が生じた場合、長期間に渡ってその副作用が継続する可能性も高いことが指摘されています。利用者が安心して服用できるために、注意深い使用がなされることが必要であると考えます。特に、3か月製剤につきましては、より一層の配慮が望まれます。
 私たちは、精神疾患のある本人や家族の会員を多数有する団体ですが、安心して各種の持効性注射剤が使用できるように、下記のことを要望いたします。

1.3か月製剤を始めとする持効性注射剤について、すべての利用者が安心して選択できるような使用方法の徹底を図っていただきますようお願いいたします。

               以上要望いたします。どうぞよろしくお願いいたします。