楽しい人生を送りたい


「こころの元気+」2017年3月号への投稿より →「こころの元気+」とは

楽しい人生を送りたい/やよい すみれさん 東京都

私は61歳の統合失調症の女性です。
10年前の自分はグループホームに住み、アパートへ移るために学童保育所での障害児の指導という仕事に就いていました。

現在はアパートでの一人暮らしも9年目に入り、再び仕事に向けて今年の10月から作業所に通所しています。お菓子やパン作り、手工芸品の制作などをしています。
10年前は週4日、O病院のデイケアに通っていましたが、4年前からH病院の造形教室に週2日通い、絵を描いています。O病院のデイケアでも数人の友人ができ、和気あいあいの楽しいところでしたが、造形教室は芸術のレベルが高く、さまざまな学歴、職歴の知人、友人ができ、アーティスティックでアカデミックな時を送っています。
O病院でもデイケアの創作の時間にエッセーやショートストーリーを作っていたのですが、現在は私生活のエッセーとショートストーリーを知人、友人に不定期に送っています。
その間、ボランティアで3歳児に童話の読み聞かせや老人施設での自作のエッセーの朗読などの活動、アート系の地域活動支援センターでのダンス活動などを経て、今年で3回目の個展を開くことができ、絵やエッセーの展示、オ―プニングパーティーでの朗読、さらに3回目の今年はダンスを披露することができました。

10年前も現在もボランティアさんによる食事会、ティーサロンなどには出席し、一人暮らしによる淋しい食生活に彩りを添えています。
また現在は友人、知人、またはときにはひとりでワンコインや千円ランチをレストランや市役所の食堂でとっています。10年前はファミレスでのモーニングへ毎週末通っていたときもあったのですが、最近また作業所の工賃が少しあるのでモーニングを復活させました。

4年前にはパソコンを購入、Eメールとインターネット使い放題の契約を結び、私の生活は大きく変化しました。以前の職業であったヨーロッパ言語の新聞や放送にアクセスできるようになったのです。
そしてEメールの使用により、モニターの仕事を数本やっています。

ただ10年前にははっきりしなかった経済状況が今ははっきり見えるようになり、それは必ずしも良い方向ではなく、これからも仕事をしなければならないことがわかり、それを受け止めて、でも無理をせずに人生を送りたいと思っています。