「こころの元気+」2011年12月号(58号)「おこまりですか? では他の人に聞いてみましょう!」より
Q 表情がなくて心配
32歳の私の息子ですが、統合失調症になってから6年がたちます。
最近気になっているのは、表情がないことです。
喜怒哀楽の感情もなんだかここ数年は、うすれてきている気がします。
このままだと、感情も表情もなくなってしまうのではないだろうか、と心配しています。
本人はどんどん無口になり、表情のことを聞いても、「そんなことはない」とだけ言われて、とりつく島もありません。
診察は、本人がいつも一人で行きます。
「主治医にそのことを聞いてみてごらん」と言っても「必要ない」とだけ無表情に答えます。
家族会で相談をしたところ、統合失調症の症状で、感情や表情が平板化することがあるらしい、と言われました。
これは、治療がうまくいっていないことを意味するのでしょうか。
表情も感情もなくなるなんてあるのでしょうか。
どなたか、ご意見をいただければうれしく思います。
よろしくお願いいたします。
A 人が集まる場所へ行く
/天弓紘明さん(埼玉県)
僕も薬をのみながら、もう一四年も闘病の日々をおくっている障碍者の一人です。
確実に言えることは、薬をのむと、体の動きが緩慢になるということと、手足がこわばって正確な動作ができなくなるという副作用が自覚症状として現れます。
19歳の頃から毎日つけている日記の文字を見てみても、薬を服用する前とする後では、明らかに文字を書くのがへたになっています。
発病後、アルバイトをしていたときに、同僚から言われたことがあります。
「あなた、薬のんでいるでしょ」と。
その理由は…