→コンボのトップページへ戻る ▼2026年10月号「こころの元気+」より
筆者:安保寛明(山形県立保健医療大学 看護学科 教授)
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第70回
失敗を責められて、つらくなる(気づき編)
こんにちは、安保です。
脳や心も少し疲れやすいこの時期は、ふだん気にならない一言が心に引っかかることがあります。
今回は、「確かに自分にも落ち度はあった。でも、そこまで言われるとつらい…」という場面を考えてみます。
▼「あいさつしなかった」ことから
Aさんは、就労支援事業所に通っています。
その日の朝は少し疲れていました。
前日の夜はなかなか眠れず、朝も家族のことを考え、玄関を入ったときも「今日の作業は何だったかな」「昨日の続きは何だっけ」と頭の中がいっぱいでした。
職員のBさんが近くにいたのですが、Aさんはそれに気づかず作業場へ向かってしまいました。
その直後です。
「Aさん、今日はあいさつしないの?」
その声で初めて気づき、
「あっ、すみません。おはようございます」
Aさんはあわてて頭を下げました。
「疲れてる? 機嫌悪いの?」
「そんな態度だと、まわりも気になるよ」
Bさんは少しきびしい表情で続けます。