→コンボのトップページへ戻る ▼2026年8月号「こころの元気+」より
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第4回
セルフ・コンパッションへの恐怖
筆者:水野雅之
筑波大学人間系心理学域
(スチューデントサポートセンター学生相談室)准教授
▼今回のポイント
●セルフ・コンパッションを持つことに恐怖を感じることがある
●多くの場合セルフ・コンパッションを持つことで、弱くなったり、自分に甘くなってしまったりすることはなく、むしろ再挑戦や主体的な取り組みにつながる
前回(7月号233号)はセルフ・コンパッションではないものに注目しました。
私達がいかにセルフ・コンパッションよりも、そうでないものに引き寄せられてしまうのかを、ワークを通して理解していただけたかと思います。
では、なぜ私達はセルフ・コンパッションを持つことがむずかしいのでしょうか?
コンパッションを心理療法に適用したイギリスの臨床心理学者ポール・ギルバートは、コンパッションを持つことには恐怖が伴うことを明らかにしました。
▼恐怖の2つの要素
コンパッションへの恐怖を測定する心理検査の日本語版を開発した筑波大学の浅野憲一先生によると(※)、セルフ・コンパッションに対する恐怖には、
1:セルフ・コンパッションに対する みじめさ
2:セルフ・コンパッションのデメリット
という2つの要素があります。
(※注:浅野先生達の研究グループでは、「セルフ・コンパッション」を「自己への慈悲」と訳していますが、この連載では、「セルフ・コンパッション」と表現を統一しました)