→コンボのトップページへ戻る ▼2026年6月号「こころの元気+」より
第230考 (連載について→コチラ)
「音とトラウマ」の研究
「長屋感覚」をめざした自分助けの研究
(☆当事者研究の本→コチラ)
筆者:吉井浩一(浦河べてるの家)
☆キーワード 音の苦労、トラウマ、我慢、マイナス思考
(今月のこの電子版には誌面におさめるために省略した文章も掲載しています)
▼はじめに
私は浦河べてるの家にやってきて25年になります。
かつての私は、自分の中に渦巻く苦労を言葉にできず、リストカットや自殺企図といったはげしい「行動」でしか自分を表現できませんでした。
自分の中で何が起きているのかわからず、ただ出口のない暗闇の中にいるようでした。
そんな私が当事者研究という「自分の助け方」に出会い、長年私を苦しめてきた「生活音」とのつきあいについて研究したことをお伝えします。
▼苦労のプロフィール
私の苦労は隣人の立てるわずかな音、たとえば背伸びをする気配や水道管がゴーンと鳴る音さえも、私の脳内では「自分に対する攻撃」や「嫌がらせ」という言葉に変換されてしまうというものです。
音が雪だるま式に意味をまとい、「怪獣」のように襲いかかってくるような感覚になります。