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SSTで広がる人と人の輪


コンボのトップページへ戻る  2025年9月号「こころの元気+」より

どんなふうに伝えればいいんだろう?
〈連載について→コチラ〉 
第6回 
職場でのイライラ


筆者:池淵恵美
神経科土田病院/帝京大学名誉教授
 


グループホームを訪問

私は20年以上グループホームを訪問して、今の生活のこと、将来の夢、家族のことなどを一緒におしゃべりしてきました。

1~2か月に1回、夜にミーティングルームにおじゃまして2時間を過ごします。
そこでは生活や職場の話が出ることもあります。
初めての人がいるときは、皆で安い店を紹介したり、規則的に生活する工夫やスマホで電話する時間帯の話などもよく出ます。

 

爆発してしまいそう

先日、いつも静かに皆の話を聞いているエリ子さんが、急に「私、もう爆発してしまいそう」と言い出し、皆びっくりしました。

エリ子さんは過眠症なのですが、典型的なナルコレプシー(発作的な眠気等の睡眠障害)などとは違う病状なのでなかなか病名がつかず、授業中よく居眠りして先生に叱責されたり、親にも怠け者扱いされて、これまでずっとつらい毎日だったそうです。

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