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SSTで広がる人と人の輪


コンボのトップページへ戻る  2025年8月号「こころの元気+」より

どんなふうに伝えればいいんだろう?
〈連載について→コチラ〉 
第5回 
赤ちゃんがいるという妄想


筆者:池淵恵美
神経科土田病院/帝京大学名誉教授
 


家族会

今日は月1回の家族会の日です。
お母さん達がお茶の準備をしながら、おしゃべりに花を咲かせています。

家族会で初めて病気の子どものことを遠慮なく話せたという人が多く、皆の結束は強いです。
家族会が終わった後、可能な人は近くのお店でお茶会をしていますが、時には飲み会になるときもあるようです。
 

加藤さんからの相談

あの子は私の子

うちの娘はもう40歳に近い年齢ですけど、だいぶ前からデイケアにもたまにしか行けない状態で、家でゲームをして過ごしています。
それで親が誘って、時々一緒にお食事をしたり、買物をしたり気晴らしをしています。

外出のとき困るのは、小さい赤ちゃんを抱いている人がいたりすると、「あの子はほんとは私の子なの」と言って、じっと見ています。

話しかけてしまうときもあり……

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