第36回
○主治医とのつきあい方
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筆者:市川左千子さん(埼玉県)
▼自己紹介
56歳、双極性障害Ⅱ型の女性です。
うつのときは体が動かず、ひどいときは食べることも飲むこともできなくなります。
以前、3週間ほど飲まず食わずで薬だけのんでいたら、リチウム中毒(リチウムの血中濃度が上がりすぎて起こる中毒症状)になり、生きるか死ぬかという状態になりました。(申し訳ございません。誌面ではリツウムとなっています)
余談ですが、人は三途の川の向こうにきれいなお花畑を見るといいます。
でも私の場合、そこは犬のベルトコンベアーでした。
「何かくさいなー」と思ったら、死んだ犬が並べられて運ばれてくる。
何となく「ここは嫌だなあ」と感じたことを思い出します。
それが私をこの世に戻したのでしょう。
でも目が覚めたときは、「何でそのまま死なせてくれなかったのだろう」と冗談にもならないことを思ってしまいました。
だってうつで苦しい中、意識がなく死ねるのです。
死への恐怖もなく。