第7回 〈連載について→コチラ〉
脳機能向上の鍵となる中高強度運動の効果
筆者:陳冲(チン・チョン)
(山口大学大学院 医学系研究科 高次脳機能病態学講座 助教)
今月号のPOINT
●より全面的で持続的な脳機能の改善をめざすなら、中高強度の運動がおすすめ
●1日に30分以上の中強度運動、または15分以上の高強度運動が理想的
●運動をまったくしないより、少しの運動でも効果はある
(筋トレ2分と有酸素運動2分を組み合わせたコンボの無料エクササイズ動画は→「ココ・カラ Eトレ!」)
▼よくある質問から
多くの方の
「どのような運動が脳とメンタルヘルスに最もよい影響を与えるか?」という質問に対し、
今回は適切な運動強度(運動のきつさ)と持続時間について解説します。
▼WHOのガイドライン
世界保健機関(WHO)の2020年の「身体活動・座位行動ガイドライン」によると、
18歳以上の成人は健康促進のために、週に少なくとも150~300分の中強度または75~150分の高強度の有酸素運動、あるいはこれらの組み合わせを行うことが勧められています。
簡単に言えば…