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身体・脳・こころを整える 知っておくべき身体合併症


第3回 (※連載について→コチラ)
肥満や糖尿病と精神疾患

著者:尾崎紀夫(名古屋大学 精神疾患病態解明学 特任教授)
 

尾崎先生より:当事者・ご家族へ。精神医学研究へのご意見・ご希望をぜひお寄せください。
http://prenatal.nupsy.jp  (ログインID:nagoya-u パスワード:sk25ugsk を打ちこんでログインしてください)


今回のポイント  
◦精神疾患の当事者は、肥満や糖尿病になりやすい
肥満は、糖尿病・心臓血管疾患・睡眠時無呼吸症候群などを引き起こす
◦肥満や糖尿病の発症と悪化の予防のため、食事・運動など生活習慣が大切


精神疾患の当事者は、肥満や糖尿病になりやすい


当事者の方々を対象とした「薬の副作用で困っていることは何か」という調査によると、
最も多くの当事者が「困っている副作用」は「肥満」という結果が得られています。

実際、我が国をはじめ世界各国で、当事者には肥満の割合が高いことが報告されています。

「薬の副作用」という点では、確かに精神科で処方される抗精神病薬、気分安定薬、抗うつ薬などには肥満を起こしやすいタイプの薬があります。

なお、当事者の方々の肥満の引き金には薬以外にも、
「活動性の低下」
「食生活の乱れ(飲酒を含む)」
「健康や体型への無関心」
といった病状に関係する要素もあるようです。

肥満と共に糖尿病になっている割合も高いのですが、初めて精神科の治療を受ける時点、すなわち服薬をしていない段階でも、糖尿病の割合が高いことも報告されており…

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