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境界性パーソナリティ障害とつきあう


147回  (※過去の内容は→コチラ)
トラウマインフォームドアプローチ(TIA)(16)
BPDの家族支援でのTIA(16) 
トラウマと効果的につきあうための心理教育の一例

コンパッションとセルフ・コンパッション②

 

著者:遊佐安一郎長谷川メンタルヘルス研究所 所長)

 

今までのコンパッションとセルフ・コンパッションについてまとめてみます。

コンパッション

BPD(境界性パーソナリティ障害)などで感情調節が困難な方の家族スキルアップグループで、参加者の耐性の窓(※)を広げる効果があると思われるコンパッションについて、まず話しました。
(※耐性の窓:交感神経と副交感神経のバランスがとれていて、ストレスに対応できるような状態)

ダライ・ラマ14世の
「自己と他者の苦しみを感じ、それを取り除こうとする深い関与であり、他者に愛情を示し助けようとすること」
というコンパッションのとらえ方が、私にはわかりやすくてなるほどと思えます。

家族スキルアップグループには、
感情調節が困難である大切な人の苦しみを感じ、それをやわらげ取り除こうとしても結果が伴わず、苦しい思いをしている方が集まっていると思います。
そんなグループで…

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