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減薬という旅の彼方に2


第7回  抗精神病薬について(1)
著者:小林和人(特定医療法人山容会理事長・山容病院院長)
(☆前回の連載目次→コチラ)

 

▼抗精神病薬(こうせいしんびょうやく)とは  CP換算は→コチラへ

抗精神病薬は、向精神薬(こうせいしんやく:精神に作用する薬全般のこと)の一種であり、統合失調症や躁状態の治療に承認されている薬です。

 

定型抗精神病薬(定型薬)

かつてセレネース、コントミン、レボトミンの3種を筆頭として用いられてきました。
これらに代表される古い世代の抗精神病薬を「定型抗精神病薬」といいます。
作用は、おもにドパミン遮断(しゃだん)です。
ドパミン(Dopamine:ドーパミンともいう)の働きをおさえることで幻覚や妄想を改善するわけですが、学習や記憶に悪影響を与えるなど多くの問題がありました。
 

非定型抗精神病薬(非定型薬)

日本では1996年のリスペリドン発売以降、「非定型抗精神病薬(または第二世代抗精神病薬)」が続々と登場しました。
これらは…

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