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特集7 あせらず・のんびり・ゆっくりだけでいいのか問題


著者:土屋徹( オフィス夢風舎)

先日我が家の本棚を整理していたときのことです。
2001年に発売された『あせらず・のんびり・ゆっくりと』(全家連)という本が出てきました。
この本は、自分も編集に参加した精神分裂病(現在は統合失調症)の方々への心理教育を目的としたテキストで、改訂を重ねて現在はコンボから発売されています

当時と今

この本を作成した当時は、多くの方々が精神分裂病に関しては、
「病気の急性期を過ぎてからは消耗期(お休みする時期)があり、その後は無理をせずにゆっくりのんびりしながら回復期を過ごしましょう」
というように考えられていました。
今でもいろいろなホームページの中には、
「回復期は、『努力』『無理』ではなく、『ゆとり』『安心感』が大切です」
と書いてあります。

そして2018年、コンボから統合失調症を知る心理教育テキスト家族版(『じょうずな対処今日から明日へ』)が発売されました。
その本の中では、リカバリーの考え方を大切にして、入院ありきではなく…

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