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トラウマインフォームドアプローチ チームで広がる可能性


第4回 (※連載について→コチラ)
実践にかかせないポイント!
4つのR①

今回の著者:片山皓絵/山崎さおり


今回の解説:片山皓絵(かたやまひろえ)
長谷川メンタルヘルス研究所 公認心理師・臨床心理士)

 

前回は、アメリカの薬物乱用精神保健管理局(SAMHSAサムサ)が定義した3つのEに沿って、
トラウマとは何かについて執筆者チームそれぞれの体験を交えてお伝えしました。

今回は、トラウマインフォームドアプローチ(TIA)の前提条件となる
4つのR
①理解する(Realize)、
②認識する(Recognize)、
③対応する(Respond)、
④再トラウマ化を予防する(Resist re-traumatization)
について考えていきます。


4つの前提条件

組織やシステムは、以下の4つの前提条件を備えている必要があります。

■1つ目は、
トラウマの幅広い影響、そして、トラウマからの回復の可能性を理解する(Realize)ことです。
一見「理解できない」ような行動も、つらい経験を乗り越えるためになされてきた対処方法であることを理解する必要があります

■2つ目は、
トラウマの兆候や症状を認識する(Recognize)ことです。
これらは、その人の性別や年齢、状況から明らかになったり、家族や支援者から示されたりする場合もあります。

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