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特集5 できることを増やす関わり方


支援者の視点から

著者:向谷地生良(むかいやちいくよし)
(べてるの家の理事長) ※べてるの本→「レッツ!当事者研究1」(2や3もあります)


今回のテーマで真っ先に浮かんだのが、べてるの家を立ち上げたとき(1984年)から現在まで一緒に活動を続けてきた〝ミスターべてる〟こと早坂潔さん(66歳)です。

昔の潔さん

その潔さんも、今にして思えば、
何にでも自信がなく、自信のなさをおおい隠すように強がり、その微妙なバランスが崩れると突然“ぱぴぷぺぽ状態”におちいり、入院をくり返していました。

何にでもやる気を保てず、服薬・入浴・着替え・金銭管理など基本的な生活習慣も身につかず、入院中の生活指導も役に立たず、退院したかと思うといつの間にか再入院するというありさまで、結果として周囲の関わりは、どうしても保護的・管理的になるという悪循環になっていました。

そんな潔さんでしたが…

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