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べてるの家の当事者研究


コンボのトップページへ戻る  2026年4月号「こころの元気+」より


第228考(連載について→コチラ)
「まなべてる」の研究
“みんなで学ぼう”となった日 

(当事者研究の本→コチラ

筆者:中村創(はじめ)(トキノ株式会社)
福岡拓弥、岡本裕一、廣瀬雅子、松本康一(浦河べてるの家)

☆キーワード  まなべてる、共同学習、共同学習、「専門知」と「実践知」の融合

(今月のこの電子版には誌面におさめるために省略した文章も掲載しています)


はじめに

私は中村創といいます。
浦河べてるの家(以下、べてる)では2025年春から「脳天気 はじめの一歩/まなべてる」(以下、まなべてる)という学習会が始まりました。
合言葉は「みんなでわいわいがやがや、学びつつ研究しつつ」。

テキストにある心理療法や疾患理解などの「専門知」を入口に、メンバーとスタッフが一緒に内容を確かめ、最後は「本当かな?」と経験に照らして検証します。知識を“教える・教えられる”で終わらせず、当事者の実践知が再定義を担う合同学習の場になっている点が特徴です。

ここでは、まなべてるの成立背景と、場に起きた現象、そこから見えてきた実りと苦労を報告します。

 

“まなべてる”が生まれたきっかけ

べてるでは、ソーシャルワーカー、看護師、グループホームの世話人など多様なスタッフが、自分の苦労をもとに当事者研究をしています。

当初、スタッフがメンバー支援に行き詰まりを感じたことをきっかけに「学習会でいろいろ教えてほしい」と私が頼まれ、精神疾患に関するスタッフ向け学習会が立ち上がりました。

ところがある日、メンバーから「はじめさんの学習会に私達も出られないんですか?」と声が上がりました。
もちろん「ぜひ」と迎えると、いつの間にかメンバーも一緒に学ぶ合同の学習会へと発展していきました。

 

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