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性をタブーにしない


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第2回 
精神疾患と性:歴史と研究
 


筆者:蔭山正子(大阪大学高等共創研究院)
※精神疾患のある人の性と生殖に関する健康と権利のホームページ

 

性教育の始まり

今回のテーマは、精神疾患と性の歴史と研究についてです。

精神疾患のある人を対象とした集団での性教育を書いた最も古い論文は、1970年代後半、米国ワシントン州で約800床の州立精神科病院で行われた教育といわれています。
当時、ワシントン州は州立施設の入所者の性的課題に対処することを義務づけました。
ちょうど精神科病院は脱施設化に向かっており、退院前に性教育が行われるようになったようです。

その頃の論文には、性交渉だけでなく、性役割を含む幅広い側面が取り上げられ、入院患者さんは女性運動に関心を示すなど有意義な話がされていたことがわかります。

性的リスク行動

一方で、複数の海外の研究では、精神障がいのある若い人は…

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