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減薬という旅の彼方に2


第6回  抗うつ薬について(2)
著者:小林和人(特定医療法人山容会理事長・山容病院院長)
(☆前回の連載目次→コチラ)

 

抗うつ薬を種類ごとに解説していきます(筆者の私見を含む)。

表:抗うつ薬の種類
 種類  おもな薬の商品名
 三環系抗うつ薬  トリプタノール、トフラニール、アナフラニールなど
 四環系抗うつ薬  テトラミドなど
 SSRI選択的セロトニン再取りこみ阻害薬  デプロメール、ルボックス、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロなど
 SNRIセロトニン・ノルアドレナリン再取りこみ阻害薬  トレドミン、サインバルタなど
 NaSSAノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬   リフレックス、レメロン
 SARIセロトニン遮断再取りこみ阻害薬  デジレル、レスリン
 セロトニン再取りこみ阻害・セロトニン受容体調節剤  トリンテリックス

 

▼三環系抗うつ薬

まず三環系抗うつ薬(さんかんけい こううつやく)です。
トリプタノール、トフラニール、アナフラニールなど。

セロトニンとノルアドレナリンの再取りこみ阻害作用が中心で、簡単にいえばセロトニンとノルアドレナリンの働きを強めます。

抗コリン作用(アセチルコリンの働きを弱めること)による口の渇き、便秘、排尿障害、眼圧上昇などの副作用があります。
抗ヒスタミン作用によって眠気、ふらつきも生じます。
つまり…

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