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減薬という旅の彼方に2


5回  抗うつ薬について(1)
著者:小林和人(特定医療法人山容会理事長・山容病院院長)
(☆前回の連載目次→コチラ)

 

抗うつ薬は、うつ病以外にも、たとえば強迫性障害、パニック障害、社交不安障害などに用いられます。
つまり抗うつ薬が出されているからといって、うつ病とは限りません。
ただ、ここでは話をわかりやすくするため、うつ病に対する抗うつ薬という前提で進めます。
 

うつ病と抗うつ薬

うつ病が軽症の場合、抗うつ薬による薬物療法は必須ではありません
これは各種ガイドラインにはっきり記載されていることです。

たとえば私の外来では、軽症うつ病に対して生活指導・ストレスの軽減などを指導したうえで、睡眠導入薬だけを出して(あるいは何も薬を出さずに)治療することがあります。
そのような方法で改善するケースは多くみられます。

中等症、あるいは重症の場合は抗うつ薬が必要です。
ここで大事なのは…

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