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特集8 薬の種類や量のことを聞きたい


コンボのトップページへ戻る  2025年8月号「こころの元気+」より


回答者:小林和人
特定医療法人山容会 理事長
山容病院 院長


薬の種類や量について以下のような質問に答えていただきました。

質問
Q21 薬の種類や量をどう決めるのか?
Q22 最初から効く薬を出せないか?
Q23 短い時間で薬を正しく選べるのか?
Q24 落ち着いても薬を続けるのはなぜ?


Q21
お医者さんは薬の種類や量をどのように決めるのですか?

A
精神科の薬には、抗うつ薬・抗不安薬・抗精神病薬・気分安定薬・睡眠薬など、さまざまな種類があります。
患者さんの訴える症状や経過、病気の種類、既往歴、年齢、体重、生活習慣などを総合的に考えて、薬の種類や量を判断します。

●薬の種類

たとえば同じ「不眠」という症状でも、うつ病によるものなのか、強い不安によるのか、認知症に伴うものなのか、原因によって選ぶ薬は異なります
また、眠気が日中に残ると困る職業の方には、眠気の副作用が少ない薬を選ぶなど、生活背景も重視します。

●薬の量

薬の量についても、薬の添付文書に従いつつ、年齢や体の状態によって柔軟な調整が必要です。

しばらく処方内容が同じでも…

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