戻る

特集11 自分の経験の差し出し方


コンボのトップページへ戻る

筆者:川村有紀
オープンスペースぽかぽか

 


差し出すと、話すの違い

当事者と精神保健福祉士と両方の立場を併せ持った私は、仕事上「経験を差し出す」ことがあります。
「それってつまり経験談を話すってこと?」といわれそうですが、似ているようでちょっと違います。

自分にとってとても大切な経験を上生菓子にたとえると、上生菓子をそのまま手づかみで相手に渡しませんよね。
きれいなそのお菓子が引き立つようなお皿に盛りつけて、大切な相手にお出しするのではないでしょうか。


経験を差し出すというのも、その人に合わせた経験を、とっておきのお皿にのせて大切な相手の前に置く、という感じです。
自分が話したいことだけを話すのではなく、相手の必要をちゃんと見きわめて、「今、この経験を」ということを差し出すのです。

戻る   続きを読むには賛助会員になってログインしてください。