~歯周病を予防して健康な体になろう!
筆者:小出康史
公益財団法人慈圭会 慈圭病院 歯科診療医長
日本歯周病学会 歯周病専門医
▼はじめに
私は精神科病院の歯科に勤務しています。
近年精神科においては、統合失調症だけでなく、うつ病や認知症の患者さんが増加傾向にあります。
当院では、ひと昔前までほとんどの歯科治療は虫歯(う蝕)と入れ歯を作ることでしたが、最近では歯周病や嚥下障害(えんげしょうがい:食べ物をうまく飲みこめない)、周術期(手術前後)の歯科検診、のんでいるお薬の影響などによる口腔乾燥(ドライマウス)などが増えています。
▼歯周病を放置すると危険!
歯を失う原因のほとんどは、虫歯や歯周病によるものです。
私の専門は歯周病ですが、皆様は、「歯周病」という病気を聞いたことがあるでしょうか?
これは歯の中にできる「虫歯」ではなく、歯の外側に起こる慢性的な炎症で「プラーク」が原因といわれています。