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特集5 めまいやふらつきが起こったら


筆者:熊倉陽介
東京大学医学部附属病院 精神神経科

 

めまい・ふらつきの種類

めまい・ふらつきには、いくつかの種類があるとされています。

■3タイプ

「天井や壁、自分自身がグルグルと回っているような感覚」
がして、しばしば吐き気・嘔吐を伴うものを「回転性めまい」といいます。

「足下がふわふわする」
「足が地につかない感じがする」
「頭がぼーっとしてふらつく」などの感覚は、「浮動性めまい」と呼ばれます。

それに加えて、
「目の前が暗くなって、あるいは白くなって、意識が遠のくような感覚」
「急に立ち上がった後の眼前暗黒感(目の前が急に暗くなる)」
のような症状もあります。
これは、俗に「脳貧血」や「立ちくらみ」などといわれていますが、脳の血流が減少した際に起こる症状で、
前失神(意識消失する失神の一歩手前)」と呼ばれます。

 

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