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特集4 便秘と頻尿対策はどうしたらいい?


筆者:小林和人
特定医療法人山容会理事長/山容病院院長

 

便秘について

2008~2009年に私は職場で「抗精神病薬の身体副作用」という勉強会を全10回開きました。
その最初のテーマが「便秘」でした。


■副作用による便秘

当時、薬が原因と考えられる麻痺性イレウス(腸が動かない状態)が院内で時々発生していました。

抗精神病薬によって薬剤性パーキンソニズムが起き、多くの患者さんに、手指の震え、筋肉のこわばり、よだれなどの症状が出ました。
そのため抗精神病薬と同時に、アキネトン(ビペリデン)、アーテン(トリヘキシフェニジル)などの抗パーキンソン病薬が処方されました。

抗パーキンソン病薬にも副作用はあり、とくに薬剤性便秘が頻発しました。
なお抗精神病薬そのものも、種類・量によっては便秘を起こします。
精神科で大量の下剤が処方されていた時代でした。

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