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特集5 家族のイメージを変えてみませんか?


著者:前田直
杏林大学保健学部作業療法学科 助教
精神に障害がある人の配偶者・パートナーの支援を考える会 代表

 

家族といえば?

「家族」という言葉を聞いたとき、皆さんはどんな人の顔が思い浮かぶでしょうか?
私が真っ先に思い浮かぶのは妻と娘の顔です。
それから、両親や姉弟、甥っ子に姪っ子、祖父母の顔が思い浮かびます。
妻の親族も入ってきます。
あたりまえのことですが、「家族」という言葉には、たくさんの立場の人が含まれています。

ところで、「家族」という言葉に“精神疾患をもつ人の”という修飾語がついたとき、その意味はどのように変化するでしょうか?

精神保健福祉の領域では、長年、家族といえば親のことを指し示してきました。
また、家族会においても、親の立場の方を中心に活動しているグループが圧倒的多数を占め、全国の家族会員の85%は親の立場の方々です。
しかし、これはあまりにも、かたよりすぎてはいないでしょうか?

 

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