私は再発したときの体験(本人)


こころの元気+ 2011年2月号特集6より
私は再発したとき、こうしてもらいました


不安を訴え続ける
奈良県/井上和哉さん


私は薬を一日三〇錠ほどのんでいました。
口がポカンと開いたままでよだれが止まらず、目の中に砂が入っているような異物感がありました。それでも私は、薬を減らされる不安がとても強くありました。薬を減らそうとする主治医に、「何で減らすんじゃ!」と怒鳴りつけたこともありました。

当時は、とにかく切羽詰った感覚でした。
それでもSOSのサインを家族や作業所の職員、主治医に出し続けました。特に病院にはひんぱんに電話をかけ、不安やイライラしている状況を訴え続けました。
どれだけしんどくても、主治医とのコミュニケーションだけは大切にしました。入院に対して抵抗がありましたが、主治医から「俺についてくるか?」と言われ、身を委ねて入院する気になれました。