眠れない! そんなとき私はこうしています(本人)


こころの元気+ 2010年12月号特集より


特集1
眠れない! そんなとき私はこうしています


思い切り泣く
福岡県
niesさん


私は仕事により、うつ病になった看護師です。うつ病歴は、二年になります。
看護等の医学的な勉強をしたり、眠剤はいろいろと服用していますが、なかなか満足のいく眠りができません。

うつ病はよく、朝は気分が重く、夕方になってくると少し調子がよくなるといいますが、私の場合、夜になると気分が落ちてきます。
なので、ちょうど寝る前に、いろいろと悶々とネガティブなことを考えてしまい、眠れません。
時にはつらかったことを思い出してしまい、泣きそうになることもあります。
今まで私は、泣くことは弱いことだと思って(強いも弱いもないのですが)強がってがまんしていました。

あるとき主治医の先生に、
「つらいときは泣いていいんだよ」
と言われ、夜につらく泣きそうになったときは、自然に身を任せて、涙がでる限り思い切り泣いてみました。
すると、スッと眠れ、次の日の目覚めがよかったのです。
「泣いてもいいんだ」と、そのとき自分を受け入れることができたように思います。
それでも、何をしても眠れないときには、ありのままのその状況、「今」を受け入れること、あせらないことを私は大切にしています。

 


深呼吸を何度もする
大阪府
松下昇司さん


僕の場合も、つらかったときに、眠れない夜が何日も続いていました。
発症してから、会社での仕事がうまくいかない日が続き、夜に明日も仕事があるとか思うと不安が頭について、身体に感じない緊張が知らず知らずに蓄積されて眠れなくしていました。
最初は、早朝覚睡といって五時ぐらいに起こされていたのですが、じょじょに起こされるのが早くなっていきました。
一度目が覚めると眠れません。仕事があると思うと余計にあせり、かえって眠れないのです。日中でもその反動がきて、眠たいながらなんとか仕事をしていました。
それから、睡眠薬をもらって熟睡感もないながらも、退職まではそれでしのいでいました。
その後会社をやめてほっとしたのですが、日中にすることがなくベッドの上で昼も夜もなくなってしまい眠れなくなりました。その頃は、ただひたすら耐えていました。

あれから八年後、症状がよくなり社会復帰して、最近は仕事もできて眠れなくなる日も少なくなりました。
たまに、月曜日を迎える日曜の夜に眠れなくなります。そういうときは、絶対確実とはいえませんが、寝る前に深い深呼吸を何度もするようにしています。
吸うより吐く息を意識して、ゆっくりします。これを何度かすると、緊張がとれて身体中がぼやけるようになり、知らない間に寝ています。
時には効かないときもありますが、一度試されてみてはいかがでしょうか。