外に出られない私から外に出られないあなたへの手紙(本人)


こころの元気+ 2012年6月号特集より


特集1
外に出られない私から外に出られないあなたへの手紙


静岡県 華月より

 

季節が変わっていきます。
寒がりなので、毛布に掛布団を二枚もかぶっていたのが、最近になって熱く感じるようになってきました。ご飯のときのニュースでは桜の開花の様子を伝えています。
過眠状態の私は一日の半分をお布団のなかで過ごします。それがこのところ、やっと冬眠から覚めてきたような感覚になり、布団からこたつへと引っ越しを始めました。

これが私の近況です。あなたはどう過ごされていますか?
現代の家のなかは快適です。雨風だけでなく暑さ寒さもかなりしのげます。
家から出ること、これにはかなりのエネルギーが必要です。
私にはまだそれだけの気力はありません。頭のなかもぼんやりとしています。
これから一体何をしましょうか?
あなたはいかがでしょうか?

何かやりたいことがあるのにそれをできずにいる、だとしたらもったいないと思います。
でも、季節の移り変わりのように春はいつかはやって来る。
一緒に春が来るのを待ちましょう。人生は長いです。

働くほどの気力がない私にとって、まだまだ時間は充分にあります。
あなたにとってはどうでしょうか?
もちろん光があたる日が来るのを待てますよね。無理をして暗闇にくり出すことはありません。時間を待ちましょう。