つらいとき 私がしていること(本人)


こころの元気+ 2014年5月号特集より


特集7
つらいとき 私がしていること

本当にきついときは、何かして解消などできないかもしれません。
でも、少し動けるようになったら、みんなは、こんなふうにつらさをしのいでいます


つらいことを考えなくてよいから
(岐阜県)近藤仁美さん


私はつらいときは、とにかく寝ます。つらいときに無理をすると、パニック発作が出たり、翌日が余計につらいからです。
朝も昼も夜も。私は、ずっと寝ています。頭から足の爪先まで布団をかぶってます。寝ていれば、つらいことを考えなくてよいからです。

目が冴えて寝られないときは、好きな音楽を聴いたり、「うつのマンガ」を読んだりしています。うつなどのマンガを読んでると、「私と同じ人いるんだぁ。よかったぁ」と安心するときがあります。

つらくても、食欲があれば、好きな物を食べ、好きな物を飲んでいます。

 


言葉で吐き出し、頭から押し出す
(群馬県)こだぬきさん


つらいときには…文章を書きます。
かつてはノートに手書きでしたが、現在はケイタイでメールの形で書きます。言葉にして吐き出してしまうのです。
今、この瞬間も、理由のない恐怖感とむなしさでつらいので、「書いて」います。

あとは、友達を呼びます。そして、つくれるかどうかわからなくても、食事をごちそうする約束をしてしまうのです。
そうすれば、友達が着けば約束通りつくらざるを得なくなり、料理をすることになります。「料理をする」ということは、瞬間瞬間の判断が要求されるので、よけいなことが頭から押し出されます。
さて、今、友達から「わかった、行くよ」とのメールが来ました。
ちなみに電話は悪化するので、つらいときにはNGです。

 


ただ書きました
(埼玉県)夢樹さん


つらいときは寝こんでいました。
夜食も多かったです。

起きることができたら、まず、日記を書いていました。
つらかったところを抜粋してみます。

「しゃべるよりは食べる私でした。太ってしまいます。
対話が苦手な私でした。ひきこもりで人ぎらいで自分もきらい…。鈍感で不器用で生活力がないのに、エラそうにしていたり…」
「私には愛がないです。猫もかわいいとも思えません(飼っているのに)」
「清潔にすることが快感でなく、おっくうです。歯磨き、風呂、着替え、困難です」
「無気力で、何もしたくありません。どうして死ねないのでしょう」
「23年の治療は何だったのでしょう?」
などなど…
行動できず、ただ日記を書きました。

 


SNSやツイッターで
(大阪府) あおやんさん


私はつらいとき、インターネットをします。
本当は、インターネットでも人と関わりたいのです。

しかし、私は双極性障害で、昔、躁の時期に人には言えないような失敗をしてしまったために、今は人との交流はなるべく控えています。
しかし、人と交流しなくても、SNSやツイッターで情報収集をするなどして楽しんでいます。
また、双極性障害でインターネットをしていると、買い物をしすぎてしまうこともあるのですが、現実でも友達がまったくいない私は、インターネットをしていないとさびしさを埋められません。

友達がいないことはつらいですが、双極性障害なので、トラブルを起こさないためにも、自分なりの孤独の埋め方があってもいいかなと思っています。