こんなペット(?) でも癒されます(本人)


こころの元気+ 2014年8月号特集より


特集5
こんなペット(?) でも癒されます


猫フェチです!
愛媛県 TAKさん


私は猫フェチです。猫は子どもの頃飼っていて、家でいたずらばかりするので、結局親に「捨ててこいや」と言われて、捨てに行った苦い思い出があります。
それ以来飼っていませんが、猫を見ると触りたくなります。
この村に住んで5年あまり、近所の野良猫や家猫があおむけに寝転んで、手足をばたばたさせて、じゃれついてくることが時々あります。なんともたまらない瞬間です。
のどをなでて、うにゃうにゃと喜ぶ猫の姿をみると、ほんと癒されます。
たまにしか触れる瞬間はないのですが、普段、散歩で歩く道で猫を見ると写真に撮ったりもします。
家族の反対があるので、結局まだ猫は飼えないけれど、近所の猫たちとの心温まる交流があるので満足しています。

 


等身大にすると
東京都 P.6000=大平学さん


蟻です。幼児の頃から「これ、なあに?」と、誰もが出くわし誰もが知る昆虫です。
日本中の地上であればどこにでも生息する、地をはう彼らは、僕にとって癒しです。とにかく動きが速いので人間にない動きをします。違うからこそ僕の癒しへの研究材料になります。蟻を等身大にしたときの速度や強さ、運搬能力を思い浮かべます。
実際、蟻を手にとって触ると手が臭くなったり、腕にはわせるとくすぐったかったりと楽しいです。個々の蟻はたとえ同じ姿をしていても役割があって、「こいつ、さては餌をほしがってるな?」とか「巣へ帰りたがっていて右往左往している」など、見ていて飽きません。
他に季節も関係していて、羽蟻や時には女王蟻も姿を現します。
蟻たちもまた、せっせと仲間のために働いているので、僕も蟻にあやかり、日本の蟻として活動の輪を拡げられたらいいなと、職場でつらいとき、蟻に向けて愚痴を話したり、蟻をながめています。

 


意外に
千葉県 倉田真奈美さん


我が家には、ペットも子どももいませんが、最近、夫がぬいぐるみの子ウサギを買ってくれました。
吉祥寺で買ったのと、ビートルズマニアなので、名前は「ジョージ・ツネモト・ハリスン」といいます。

ジョージが来てから、言いにくいことやホンネは、ジョージを腹話術みたいにあやつりながら伝え合う方法を編み出しました。夫婦ゲンカも減り、私も乖離しなくてすむようになりました。最近は、WRAP(元気回復行動プラン)のお仕事にも連れていきます。WRAPクラスでも皆のアイドルです。手触りもよく、手のひらサイズなので、家の中も外も持ち歩いています。

「いい年して、ぬいぐるみなんて」と最初は思いましたが意外に癒されます。
くつろいでソファーに膝枕してもらいながら、ジョージをお腹に乗せて音楽を聴いているときが、至福のときです。
ジョージ、我が家に来てくれてありがとう。夫へ、ジョージをプレゼントしてくれてありがとう。

 


猫パンチをくらって
東京都 やよい すみれさん


私は大の猫好きです。
でも今住んでいるアパートではペットは飼えません。仕方なく通所している地域支援センターの近所にいる飼い猫に会うことを楽しみにしています。

この猫は洋服を着ていて、犬のように首輪をしてリードがついています。飼い主に散歩されているところを毎回のように見かけました。あるとき思い切って背中をなでてやろうと右手を伸ばしたところ、両前足でパンパンと手に猫パンチをくらいました。飼い主は「臆病な猫」と言っていたのに!

次に会ったときは猫のほうから「ニャー」とあいさつしてきました。私に対して力を見せようとしたのでした。
ここ1か月ほど姿を見ていません。
諦めてインターネットのYouTubeで、ミルキーやおはぎ、モアレとクリエ、ジャン君などの猫の動画を見ています。
かわいくて何度見ても楽しいです。
あとは小犬と小熊のぬいぐるみとおしゃべりしたり、洋服をつくって着せてやったりしています。癒されます。